【夏の甲子園】コロナで辞退の東北学院・古沢主将が心中語る「この経験が今後に人生に生きる」

東北学院は無念の出場辞退となった

新型コロナウイルスの感染で第103回全国高校野球選手権大会出場を辞退した東北学院(宮城)の古沢主将(3年)が無念の胸中を語った。選手1人に陽性者、4人の濃厚接触者が判明し、ミーティングを重ねたうえで2回戦からの辞退を決断。17日に大会本部に申し出て受理された。

古沢は「悔しがっている生徒がほとんどだったと思いますし、本音は次の試合もしたかった。感染した人のことはみんなで守ってあげようという話がありました。そうだなと自分も思って。感染してしまったり、濃厚接触者になった選手たちにはもちろん悔しい思いもあると思うし、絶対気にするとは思うんですけど、それを自分たちみんなで守って、カバーして受け入れていけたらなと思います」と悔しさをにじませながらも当該選手を気遣った。

初戦でV候補の愛工大明電(愛知)を撃破。松商学園(長野)との次戦に弾みをつけた。まさかの事態で聖地を後にすることになったが「負けて終わったわけではなくて、次の試合もみんなで準備していたなかで辞退という形になった。最後の試合は自分たちらしい戦いができた。甲子園1勝という歴史をつくれた。ほとんどの人が経験できないようなことを経験させてもらったので、今後の人生に生きると思う」と前を向いた。

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