JOC山下泰裕会長がサポート不足を反省「選手の中傷」把握も「悩みや不安和らげる努力足りなかった」

会見で東京五輪を振り返ったJOC山下会長

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)が18日、都内で会見を行い、東京五輪を振り返った。

今大会は新型コロナウイルス禍で1年延期となったが「多くの関係者のご尽力、国民の皆さまのご理解をいただいて、205のNOC(各国オリンピック委員会)が参加し、7月23日に開幕を迎え、熱戦のうちに8月8日に閉会式を迎えることができました」

また、計58個のメダルを獲得した日本選手団については「皆さんをたたえたい」とした上で「個人の競技成績にかかわらず、このような状況下で目標に向けて努力を継続してきたことを誇りに、今後もそれぞれの道でさらなる活躍を期待したい」と語った。

その一方、JOCとして延期後にサポートできたか問われると「私個人としては非常に反省点がある」という。山下会長は「やはり五輪を目指している選手に対して非難や中傷があった。これに対してもっと我々が対応を取るべきであったなと。もっとアスリートに寄り添い、いろんな悩みや不安を和らげる、競技練習に集中できる環境を整えるという努力が足りなかった。申し訳なかった。そういう思いです」と述べた。

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