「救急車内での電話交渉避けるべき」 病院搬送で提案 衆院委

 「コロナ患者の病院搬送を巡り、救急車内での電話交渉は避けるべきだ」。日本維新の会の串田誠一氏(衆院比例南関東)は18日の衆院内閣委員会の閉会中審査で、患者搬送先が見つからない事例の多発を踏まえ提案した。

 政府側答弁では、受け入れ可能医療施設については119番通報段階での情報を基に絞り込み、タブレット端末などのシステムで表示。「患者個々の体調を踏まえて判断するため、補足のやりとりを電話で行う」としている。

 串田氏は「救急隊員や救急救命士が電話で搬送を断られ続けているのが実情だ」と指摘。「目の前でやりとりを聞く患者やその家族の気持ちにもなってほしい」と批判した。

 「通報段階で受け入れ先を確定するなど、救急車スタッフの負担を軽減すべきだ」との提案に総務省担当者は「患者と対面した現場の判断は重要で、そこは省けない」などと回答し議論はかみ合わなかった。

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