契約にも影響? 西武・ニールがいまだ抜け出せない〝負の連鎖〟

不運続きのニール

負の連鎖は断ち切れるのか。西武のザック・ニール投手(32)が今季、不運の連続に見舞われている。

来日1年目の2019年に12勝をマークし、チームのリーグ連覇に貢献も昨季2勝に終わった右腕は今シーズン前から巻き返しに意欲を燃やしていた。だが、自身の思いとは裏腹にシーズン序盤からトラブルが続いた。

まず入国。本来なら2月の春季キャンプでの調整を経て万全な状態でシーズンに臨むはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大による入国制限の影響で来日が延期に。シーズン開幕後の4月下旬、ようやくチームに合流したものの、5月に入ると今度は同僚・源田のコロナ感染に巻き込まれ濃厚接触者に判定されてしまう。そのまま隔離措置を余儀なくされるなど苦悩の連続で、結局前半戦はわずか1勝に終わった。

相次ぐ不運を振り払うべく助っ人右腕は気持ちを切り替え後半戦に臨んだがいい流れは来ない。後半戦初戦となった18日のロッテ戦(ZOZOマリン)では4回まで5安打2失点とまずまずも、同点で迎えた5回一死から中堅手・岸が打球の目測を誤り後逸したため一死三塁の窮地を招く(記録は三塁打)。続く打者・加藤に対しては注文通りの遊ゴロを打たせながらも名手・源田がまさかの本塁悪送球で失点。結局、ニールはこの日6回途中7安打5失点(自責4)でマウンドを降り、今季2勝目はならなかった。

19年オフに2年契約を結び今季がその2年目。このままでは来季以降の再契約にも影響を及ぼしかねない。果たしてニールの運気は好転するのか。実力は誰もが認めるだけに何とかしたいところだが…。

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