韓国で中国製タブレットPCケース3点から有害物質 基準の169倍超 販売中止へ

合成皮革素材を使用したタブレットPCケースで有害物質が出た。

韓国消費者院は19日、タブレットケース22点、イヤホン10点、ヘッドセット10点などのスマート機器周辺用品42点を調査した結果、一部の合成皮革素材のタブレットケース3製品において基準を超えるフタル酸系可塑剤と鉛が検出された19日明らかにした。

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韓国には合成樹脂製のタブレットケースやイヤホン、ヘッドセットの安全基準はあるが、合成皮革素材などの安全基準はない。

今回の調査では、合成樹脂製品の安全基準に沿って安全性を試験した結果、タブレットPCケース3製品において安全基準である0.1%以下の最大169倍を超えるフタル酸系可塑剤が検出された。

また、1つの製品では、濃度の安全基準(300mg / kg以下)を11倍超過した3,396.7mg / kgが検出された。

画像:韓国消費者庁が発表した当該報告書添付資料-有害物質が基準値を超えたのは3点とも中国製となっている。

これらの製品は販売が中止され、消費者の要求があれば交換または返金される。

内分泌系撹乱物質であるフタル酸系可塑剤は、肝臓や腎臓などを損傷する可能性がある。男性の精子数の減少と女性の不妊など、生殖機能にも影響を与える。

鉛は子供の知能発達の低下と食欲不振、貧血などを引き起こす可能性があり、世界保健機関傘下の国際がん研究所では、ヒトに対する発がん性物質として分類されている。

消費者院は、欧州連合の場合、皮膚接触が行われるすべての消費財に有害物質の安全基準を適用するが、韓国でも合成樹脂製品の安全基準の適用範囲を肌接触部位に合成樹脂がコーティングされた製品にも拡大するように国家技術標準院に提案する予定である。

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