大雨被害の南島原・原城跡 ふるさと納税で支援 「さとふる」が寄付受付

「令和3年8月台風・豪雨被害 緊急支援寄付サイト」の画面

 ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営するさとふるは、「令和3年8月台風・豪雨被害 緊急支援寄付サイト」で、新たに長崎県南島原市など9自治体への寄付受け付けを開始した。同市では世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ「原城跡」が被害を受けている。
 県内ではこのほか、大雨による土砂崩れで民家2棟が押し流された雲仙市や、諫早市、松浦市、波佐見町の4自治体が対象。
 同サイトで取り扱う自治体数は18日現在、全国計24自治体。同日午後2時時点で、同サイトを通して1300万円以上(約1560件)の寄付が寄せられている。各自治体に集まっている寄付総額などの最新情報はサイト内に記載している。
 同サイトでは、ふるさと納税制度を活用して掲載自治体に千円以上から1円単位で指定した金額を寄付することが可能。この支援に関し、自治体からさとふるへの支出は発生しない。寄付決済手数料はさとふるが負担するため、寄付者の善意は全額自治体へ届けられる。
 今回支援を開始する被災地では、大雨による土砂崩れや道路の冠水・損壊、住宅への浸水など、広範囲で被害が発生している。
 「原城跡」では、本丸跡の広場の地面が直径約5メートル、深さ約5メートルにわたって陥没するなど計7カ所が被害に遭った(18日現在)。
 さとふるは「今後も全国の被災自治体を支援する取り組みを通し、被災地を応援したいと願うすべての人とともに被災地支援に貢献していく」としている。

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