栃木県内感染 最多200人 自宅療養者、初の1000人超 さくらのクラスター43人に 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は18日、新たに計200人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の発表数では14日の195人を上回る過去最多となり、初めて200人台に達した。県内の累計感染者数は1万781人。県内の医療機関に入院していた患者1人が18日に死亡し、死者は計97人となった。自宅療養者は1029人と初めて1千人を超えたほか、病床使用率が16日に61.4%と過去最高となり、医療現場の危機的状況も続いている。

 市町別の人口10万人当たりの1週間新規感染者数(11~17日)は19市町が最も深刻な警戒度「ステージ4」(25人以上)となっている。感染力の強いデルタ株の急拡大に加え、お盆の帰省などが感染者増につながったとみられる。

 2度目の緊急事態宣言が発令された年末年始の「第3波」時は、入院調整に伴う事実上の自宅療養が最多で984人に上ったが、当時を上回った。

 18日の新規感染者は10歳未満~90代の男女。矢板市内の放課後等デイサービスでは県内99例目のクラスター(感染者集団)が発生した。職員4人、利用者5人の計9人が感染した。衛生管理の不徹底などが要因という。さくら市の高齢者施設で起きたクラスターでは、新たに入所者6人が感染し、計43人となった。

 これまでの感染者のうちデルタ株の疑いは38人確認された。10歳未満~80代の男女で、24人が経路不明。

 県と宇都宮市は18日、計292件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は37万2991件、退院者9099人、入院者250人、宿泊療養者155人、自宅療養者1029人、入院調整中222人、重症者17人。

県内の新型コロナウイルス感染者(18日発表)

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