ムロツヨシが「ミライジンラボ」密着ドキュメンタリーでナレーション。「僕たちの知らない世界がある、僕たちの知らない応援の仕方があるということを1人でも多く知ってもらえたら」

関西テレビでは8月20日放送の「ザ・ドキュメント となりのミライジン」(深夜1:25、関西ローカル)を放送する。番組では、引きこもり、うつ病、発達障害などを抱えた人の活躍を目指す企業に密着。ナレーションをムロツヨシが務める。

主人公は、元大企業のデータサイエンティストで、現在「ミライジンラボ」の代表を務める小林宏樹氏。10年間引きこもっていた友人が、自分より優れた能力を持っているのに働けないという現状を変えたいと「ミライジンラボ」を設立した。

「ミライジンラボ」にノルマなどはなく、全く出社しないメンバーもいる。それぞれがプログラミングなどに関する知識を駆使して、小林氏が思いもよらない方法で開発を行う。しかし、彼らはさまざまな問題を抱えていて、今の社会で十分に能力を発揮することは難しい。小林氏はそんな「ミライジン」が「未来の社会」では戦力になれるよう、活躍できる場所と仕組みを作ろうとしている。

それぞれのメンバーが抱えている問題と真摯(しんし)に向き合いながら、彼らに合った仕事を模索する小林氏。国に提案した障害者雇用の機会を促進するためのプロジェクトも採択され、順風満帆なスタートを切ったと思われたが、現実はたやすいものではなかった。描いていた理想と突きつけられる現実のはざ間で思い悩みながらも、小林氏は諦めることなく、自分にできることを探している。高学歴でも働けない、引きこもりや発達障害者が増え続けている中、彼らのような人材が活躍するために、今の社会で何が必要かを「ミライジンラボ」を通して伝える。

ナレーション担当のムロは「うつ病というのは、自分も含めてとても近くにいる存在だと思います。生き方が下手な人間ほど魅力的になったりすることもありますし、その存在が特に不思議とは思わないですね。小林さんみたいに会社を起こして、しかも自宅の隣に場所を作るという人生の選択はカッコイイ。そして、簡単には言い表せない大変さがあるんだろうなと思います」と実感を込めて語る。

そして、放送に向けて「僕たちの知らない世界がある、僕たちの知らない応援の仕方があるということを1人でも多く知ってもらえたらいいなと思います。障害にはいろんな形があると思いますが、その方たちが生きていく中での選択肢が一つでも増えればという思いで、この番組に参加しました」と明かしている。

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