丁寧に説明し説得 特殊詐欺を防ぐ 十八親和銀行員に感謝状 相浦署

感謝状を受け取った野中さん(右)=佐世保市、十八親和銀行日野中央支店

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、相浦署は17日、十八親和銀行日野中央支店(長崎県佐世保市日野町)の野中望さん(30)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、野中さんは7月20日午後、同支店で勤務中に60代女性から「介護保険料の払い戻しがあると言われたので、現金自動預払機(ATM)の使い方を教えてほしい」との電話を受けた。女性は、市役所と銀行のコールセンターから還付金に関する電話がかかってきたと話したという。
 野中さんは、銀行がそのような電話をすることはないことから、詐欺の可能性があることを説明。その後来店した女性に、還付金詐欺への注意を呼び掛けるチラシなどを用いて再度説明し、手続きをしないよう助言した。
 同支店で尾崎宏樹署長が感謝状を手渡した。野中さんは「普段からやっていることが、お客さまを助けることになってうれしい。これからも、お客さまのお話をしっかり聞いて対応するようにしたい」と話した。

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