堀内恒夫氏 前夜先発の巨人・直江のスライダー評価も「まだ足りないねぇ」と球速アップを提言

力投する直江大輔

元巨人監督で評論家の堀内恒夫氏(73)が19日、自身のブログを更新。18日のヤクルト戦(松山)で先発した直江大輔投手(21)について言及した。

「松山でのヤクルト戦まず、1つ疑問が湧いた。8勝・9勝しているピッチャーを早々に替えてまだ勝ち星をあげていないピッチャーをなぜ5回のマウンドまで引っ張ったのか…」と書き出した堀内氏は、「という疑問は置いておいてさぁ、直江なんだけれどもやっぱり、まだ足りないねぇ」といきなり肩透かし。

そのうえで「確実に経験を積んでいることは確か。若いピッチャーにとってこれは大事なこと。同じようで、同じじゃない。直江の良さ特筆すべきはスライダーこれがいい。いいんだけどスライダーだけじゃ一軍のローテーションピッチャーには入れないよ。誰かが良くなればすぐに落とされてしまう。じゃあ、どうすればいいか」と4回0/3、2失点で降板した右腕の課題は多いという。

具体的にどうすればいいのか。堀内氏は「俺は全てにおいてもうちょっとと言った。例えば、体。線が細い。戸郷のように細くてもまっすぐで150キロ台が投げられればいいけど142~3キロではスライダーも生きない。だから足りない。もう少し体をガッチリ作ればまっすぐのスピードも上がるだろう」とキッパリ。184センチ、82キロの体のビルドアップの必要性を強調した。

「仮にスピードが上がってこないようであればコントロールの精度を上げていこう。課題はたくさんあるけど全てを少しずつ上げていけばいい」と堀内氏は改善案を提示。最後には「直江のスライダー曲がりが小さくてキレがいい。これに可能性を感じるよ。課題があるってね、希望ですよ。期待してますよ!」と愛情あふれる言葉で3年目右腕に期待を寄せた。

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