V系バンドマンが衆院選・広島3区参戦 矢島秀平氏「政見放送で一発かます!」

ジャックケイパーのYGこと矢島秀平氏

次期衆院選の広島3区に立候補する「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)公認の矢島秀平氏(29)が19日、広島県庁で記者会見し、「政見放送で一発かましたい」と意気込んだ。

矢島氏はビジュアル系バンド「ジャックケイパー」のメンバーで、「YG」(やじ)として、活動している。今年、政界挑戦を志し、NHK党の立花孝志党首に直訴したところ、あっさりと公認された。

政治団体「ジャックケイパーによる若者の未来の為の党」を結党し、矢島氏が代表に就任すれば、幹事長で、同バンドメンバーの「李九」(りく)こと井田恵介氏は先月の東京都議選・豊島選挙区に立候補。今月には政治団体名を「ブラック校則をぶっ壊す党」に改名していた。

矢島氏が立候補する広島3区は一昨年の参院選で当選し、その後、買収事件で有罪判決が確定した河井案里元議員の夫、河井克行元法相の地盤。河井氏は政界引退を表明しているが、政治とカネを巡る問題で、衆院選の注目区になっている。

トレードマークの落ち武者カットで会見場に現れた矢島氏は柄にもなく緊張気味。「NHKをぶっ壊す!」「ブラック校則をぶっ壊す!」「第7鉱区の石油発掘」の3つの公約を掲げた。

さらに矢島氏は「広島3区はいろいろ問題が起こった地域で、政治に興味がなくなったり、次は誰が出るんだ、新しい人はどういう人なのかとかたぶん有権者の方が話を聞いてくれると思う。(地縁はないが)自分のやりたいことを聞いてほしい」と同区から立候補の意義を訴えた。

会見最中、井田氏から髪形を突っ込まれるなどして、緊張がほどけた矢島氏は「政見放送で一発かましてやりたい。バンドマンなんで、面白いもの、わくわくするものを見てもらいたい。若者がハゲのやつがいるじゃないかとか興味を持ってもらえれば」と自身がピエロとなって、若者の政治参画も促したい考えだ。

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