大坂なおみ「見出しが怖かった」会見で号泣した自身のメンタルヘルスを分析

笑顔が戻った大坂なおみ(ロイター=USA TODAY Sports)

女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)は18日(日本時間19日)にウェスタン&サザンオープン(米シンシナティ)シングルス2回戦でコリ・ガウフ(米国)に逆転勝利した。試合後の会見で自身のメンタルヘルスの原因を語ったとフランスメディア「ニュース24」が報じている。

大坂は5月の全仏オープンで「メンタルヘルス」を理由に記者会見を拒否し、波紋を巻き起こすと、大会を途中棄権。東京五輪で復帰するまで休養に入った。今大会の公式会見(16日)では「メディア露出によるメリットを受けていながら報道陣と話すのが好きではない」という趣旨の質問を受けると、返答に詰まって号泣。記者会見を4分間中断した。

そんな大坂は試合後の記者会見に出席。同メディアによると、自身のメンタルヘルスについて「何が自分に影響を与えたのだろう、自分がメディアに対応したくなくなった原因は何なのだろうと考えている。(おそらく負けたときの)ひどい見出しが怖かったのだと思う」とし「ストレスの一部は新型コロナウイルスの影響から(大会では)バブル(外部との接触しない方式)に住んでいて、人と会えなかったことも可能性がある」と自己分析したという。

さらに大坂は「私は(人生で)勝っていると感じているはず。自分を見に来てくれる人がいるというのは一つの達成だから。でも自分にとってそうでなくなり始めていた。感謝できていなかった」とコメントするなど、この日の記者会見は冷静に対応していた。

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