【夏の甲子園】3日連続順延の西日本短大付・西村監督「運営状況を考えると我々は恵まれている」

順延が決まり引き揚げる西日本短大付ナイン

第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)第6日の19日、第2試合で今大会初戦を予定していた西日本短大付(福岡)―二松学舎大付(東東京)戦は悪天候のため20日に順延となった。

この日は第1試合の近江(滋賀)―日大東北(福島)戦が降雨のためノーゲーム。近江が1―0とリードして迎えた5回の攻撃中、二死満塁フルカウントの場面で雨脚が強まり中断すると、午前9時3分から同11時25分まで天候の回復を待ったが、無情にもノーゲームが宣告された。ノーゲームは今大会、12日の明桜(秋田)―帯広農(北北海道)戦以来、全国選手権では20試合目。

大会本部は、第1試合と8時半ごろから両チームがすでに球場入りしていた第2試合を20日に順延することを決定。なお、第3試合の京都国際(京都)―前橋育英(群馬)と第4試合の作新学院(栃木)―高松商(香川)は、天候の推移を見極めながら試合開催を目指すとし、午後2時57分から第3試合が始まった。前日までに大会史上最多の順延日が6日を記録。日程再編など腐心する中、難しいかじ取りを迫られている。

16日から3日連続の順延となった11年ぶり6回目出場の西日本短大付は、第1試合の中断中も試合再開を念頭に調整。西村監督は「待っている間にいろいろと考えたんですが、こんな経験なかなかできないなと思いながら過ごしていました」と、異例の事態を選手とともにポジティブに捉えた。その上で投手陣の調整については「客観的に見ても難しいのかなと思ったのは、前の試合が中断してどこで再開するか分からないところ。(投手は)そういう経験もありませんので」と気遣った。

想定外の長雨に悩まされる甲子園。西村監督は「運営状況を考えると、我々は恵まれている。そういうことは選手たちにも話はしているので、問題ないかなと思っています」。有事に臨機応変に対応し、聖地初戦を待つ。

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