【新型コロナ】19日の川崎 1人死亡631人感染 北部市場や区役所でも確認 複数の保育施設で拡大、臨時休園に

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は19日、1人の死亡と、新たに10歳未満~90代の男女631人の感染が確認されたと発表した。全員が軽症か無症状とみられ、調査している。感染経路不明は515人だった。市発表の死亡者は累計203人、感染者は2万8366人となった。

 死亡したのは東京都内に住む70代男性で、発熱の症状があった。11日に市内医療機関を受診し、陽性が判明した。男性は重症で、入院して治療を続けたが、18日午前9時50分ごろに死亡が確認された。

 職員と利用者計5人の感染が確認されていた多摩区の小規模多機能型居宅介護施設では、新たに90代女性利用者1人の感染が判明し、感染者は計6人となった。市は新たなクラスター(感染者集団)が発生したとみている。

 新たに確認された感染者の年代は20代が180人、30代が146人、40代が96人、50代が82人、10代が60人、10歳未満が31人、60代が13人、70代が12人、80代が10人、90代が1人だった。

 居住地別では川崎区114人、高津区94人、中原区89人、宮前区77人、幸区42人、多摩区40人、麻生区19人、横浜市114人、藤沢市8人、相模原市5人、鎌倉市4人、茅ケ崎市3人、横須賀・海老名市が各2人、葉山町・小田原・大和市、千葉・愛知県が各1人、東京都内が13人だった。

 感染経路が分かっている人のうち、家庭内感染は92人、陽性者との接触は24人だった。

 保育施設などでの感染も拡大した。川崎市は19日、川崎おおぞら保育園(川崎区)、新日本保育園(中原区)、ミアヘルサ保育園ひびき元住吉(中原区)、西高津くさはな保育園(高津区)、アスク宮前平えきまえ保育園(宮前区)、西有馬おひさま保育園(同)の関係者の陽性が判明し、各施設を同日から臨時休園すると発表した。

 市中央卸売市場北部市場(宮前区)では、販売業務や加工作業などを行う30~50代の男性職員5人の感染が判明した。

 幸区役所では、30代の女性職員、40代の男性職員の感染が確認された。幸区役所では10~13日に職員5人の感染が判明。30代女性職員は5人と同一の事務室で勤務していた。区役所では、業務は通常通り行うとしている。

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