東京五輪の柔道男子73キロ級銅メダリストで在日韓国人3世の安昌林(アン・チャンリム=27、韓国)が日本と韓国で受けた差別を告白したと、同国メディア「朝鮮日報」など各メディアが報じている。
韓国tvNの番組(18日放送)に出演した安は、これまでに強豪選手とあって日本への帰化を提案されたこともあったが、固辞し、韓国代表として銅メダルを獲得。苦労したことについて「韓国国籍だから試合ができないこと。(代表)選考戦にも出場できないため1年間で出場できる大きな試合はあまりなかった」と語った。
そんな安は、番組内で日本では差別を受けているとし「日本で〝朝鮮人〟という言葉をよく耳にしたし、在日韓国人を嫌う集団が学校に押しかけ、バ声を浴びせるデモも経験した。私はいなかったが、その現場には弟がいた。その後、日本人を見るたびに震えるというような子供もいた」との被害を告白した。
また、安は日本よりも韓国で辛らつな仕打ちを受けたという。「私が在日韓国人だということをより強く感じたのは韓国に来たときだ。××××や△△△△(ともに差別用語)などひどい言葉を言ってくる人も多くいた。そうした経験から、在日韓国人という理由だけで差別を受ける人々の勇気になりたかった」と話したという。