北朝鮮外務省、中国官営紙の「台湾解放戦争」論評を紹介

北朝鮮が「台湾解放戦争」に言及した中国官営紙の記事をそのまま伝えた。

同国外務省は19日、ホームページに、17日の環球時報の論評の「中国環球網が、米軍の台湾の駐留が事実であれば、すぐに、台湾解放戦争を起こすという文を掲載」を引用し掲載した。

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外務省は、「米国が台湾に軍隊を駐留させることは、中米外交関係設定に関する合意と他のすべての政治文書への重大な違反であり、国際法と米国国内法への重大な違反」とし、「中華人民共和国への宣戦布告行為であり、中国の最終境界線を越える重大な事態」とした環球時報の記事をそのまま掲載した。

また、米軍駐留が事実である場合、米国と台湾に公開謝罪を要求する一方、「そうでない場合、私たちは、台湾海峡で戦争を迅速に開始することがあり、中国人民解放軍は、米軍を消滅させ、台湾省を解放し、台湾問題を解決する」という表現も伝えた。

上記論評は、米上院議員による「台湾に米軍兵力が3万人いる」との誤ったSNS投稿により引き起こされた。米国はかつて3万人の米軍を台湾に配置したが、1979年の中国との国交正常化後は撤収している。しかし、時期的に敏感なタイミングだったこともあり、中国の環球時報は強い反応をみせた形だ。

聯合ニュースは、北朝鮮外務省が環球時報の論評を抜粋してホームページに載せたのは、「中国の立場に同感するという意味を明らかにしたものと思われる」とし、「先月5日には外務省のホームページに個人名文を載せて、香港果日報の廃刊が正当であると提唱しており、これに先立ち、香港保安法、新疆、南シナ海など敏感な事案ごとに、中国の肩を持つ立場を出した」と説明している。

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