【新日本】「初めての大ゲンカ」YOHが裏切りのSHO〝制裁〟を宣言 鳴り響くブルーハーツ

苦楽をともにしてきたYOH(右)とSHO

新日本プロレスのYOH(33)が元パートナーのSHO(31)に制裁予告を繰り出した。「SUPER Jr. TAG LEAGUE」期間中のSHOの造反により、名タッグ「ロッポンギ3K」はまさかの解散。2012年の入門から実に9年間にわたり苦楽をともにした盟友から突然裏切られたYOHは、本紙取材に複雑な思いを明かしつつ報復を誓った。

大会4連覇を狙ったリーグ戦で絶不調に陥ったYOHは、16日後楽園大会の公式戦にも敗れてチームも4連敗。事件が起きたのはその直後だった。試合中から共闘を放棄していたSHOから何とショックアローを浴びせられ「YOH、てめえは用済みだ」と絶縁を宣告された。この瞬間、IWGPジュニアタッグ王座を5度戴冠した名タッグ3Kは解散となった。

同期入門のSHOとは16年1月からともに海外武者修行へ出発し、17年10月に3Kとして凱旋帰国。長きにわたり公私ともに二人三脚の関係だった。想像だにしなかった別れにYOHは「同じマンションに2年くらい住んでた時期もありましたし。永遠だと思ってたんで。ブルーハーツのヒロトとマーシーのような結束だと…」とうなだれた。

リーグ戦期間中からYOHは「何か違うんだよ」と自身を見失ったかのような発言を繰り返していたが、その正体は3Kというチームへの違和感だった。「なんか空気感が違ったというか…。試合中も波に乗れなくて、試合に集中しにくいというか。SHO君は普通に接してくれるし、でもなんか違うんだよな、3Kがいつもと…って抱えながらやっていた」と振り返るが、気づいた時には時すでに遅しだった。

昨年6月に左ヒザを負傷し約9か月の長期離脱。敵対する選手からも「YOHがSHOの足を引っ張っている」などと揶揄(やゆ)されることさえあった。YOHは自身の欠場期間に気持ちのすれ違いが起きた可能性を認めつつも「念頭に置いていたのは3Kをよくしていきたいということだけだった」と、復帰後のチームとしての活動には手ごたえを感じ取っていたという。

とはいえいつまでもショックに打ちひしがれているわけにはいかない。「(造反計画は)いつからだよって言いたいですけど、今はちょっと落ち着いて…怒りがわいてきましたけどね。僕はCHAOSにずっといますよ。(ショックアローはユニット離脱の)覚悟を決めた一発だったと思ってます。あれに関してはやり返さないと気が済まないですね。初めてのケンカ、大ゲンカですよ」

誰よりも信頼していたからこそ、誰よりも許せない。かつての盟友との仁義なき抗争が始まる。

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