日常の気づき 曲に込めて 長崎で「音楽と平和」作品展 9月5日まで

手書きの楽譜を見ながら、曲に耳を傾ける山下さん=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで、初めて作詞作曲に挑戦した県民ら12人が作った曲と、手書きの楽譜を紹介する「音楽と平和のパッチワーク展」が開かれている。日常で得た気づきや、家族への思いなどを表現したフォークソングや演歌など、27作品を展示。QRコードを読み取ると曲を聴くこともできる。9月5日まで。無料。
 同市在住でクラシックギター教室の長崎ギター音楽院(元船町)院長・山下光鶴(てるかく)さん(27)が主催。今年から新たに、作曲を通して平和の大切さを考える機会を生み出そうと「音楽と-」プロジェクトを始めた。7月中旬に作曲を学ぶワークショップを開き、参加した市民らが作った曲などを展示している。
 小学5年生の岡村咲良さんが作ったのは「にじ~ゆめをのせて~」。学校で偶然見た虹から発想を得て「いつまでもこころにかかっていてね」と作詞。山下さんのギター演奏に合わせて、優しく歌い上げた。岡村さんは「夢が詰まった虹を感じてほしい」とメッセージを寄せている。山下さんは「作詞・作曲を通して自分の気持ちを他者に伝え、平和を愛する土壌をつくることができたら」と話した。

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