アフガニスタン内戦の構造が再浮上と渡部氏発信

 戦場のカメラマンで知られる渡部陽一さんが20日、ツイッターで、アフガニスタン情勢について「イスラム国家『アフガニスタン・イスラム首長国』樹立を目指すイスラム組織タリバン。北東部パンジシール州では退避した元政府側の副大統領アムルラ・サーレ氏がタリバンへの徹底抗戦を宣言。アフガニスタン内戦の構造が再浮上」していると現地情報を発信した。

 渡部氏は前日のツイッターで、イスラム組織タリバンの構成員は「約6万人」と発信。「タリバン内部の連帯は一枚岩ではなく武闘派、対話交渉派が混在」とし「武闘派は一時、タリバンの弱腰体制に反発。過激派イスラム国との連携を強めテロ攻撃を拡大させた背景」と伝えた。

 また「タリバンの政治指針は厳格なイスラム思想を基盤としたイスラム国家の樹立」だと発信し、タリバンの広報官が女性や子どもたちの人権保護や恩赦などの融和路線を発表していることについても「国民がタリバンの声を信じることは事実上皆無」と現地の子女の置かれている現況の厳しさを伝えている。本文中「タリバーン」は「タリバン」で表記しています。(編集担当:森高龍二)。

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