アニメで小林活性化 市と制作会社などが協定

アニメを生かした地域活性化へ包括連携協定を結んだライスフィールドの田原麻美社長(中央)ら

 アニメを地域活性化に生かそうと、東京のアニメ企画制作会社「RICE FIELD(ライスフィールド)」と小林市、同市の観光振興に携わる小林まちづくり株式会社は20日、包括連携協定を締結した。地元で働くアニメ制作人材を育成し、観光PRや物産振興にもつなげる。
 ライスフィールドは宮崎市出身の田原麻美社長が今年1月に設立。本県をアニメ制作の拠点にする目標を掲げ、4月に県内在住者を主な対象にした「みやざきアニメ塾」を開講して人材育成も進めている。
 協定は小林市が打診して実現。同市からアニメ塾をオンライン受講しやすい環境を市が提供することや、観光や産業振興のためアニメやキャラクターを開発していくことなどを盛り込んだ。同市で暮らしながらアニメ業界で働き、地元活性化にも携わるような人材育成も目指す。
 市役所であった締結式で宮原義久市長と小林まちづくり株式会社の柊崎庄二社長は、若い世代が地元に残ることや関係人口の増加に期待。田原社長は「アニメは海外からの注目度も高く、世界に向けて発信しやすい。一人でも多くの人が小林やアニメ制作に興味をもってもらえるよう取り組んでいきたい」と抱負を語った。

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