日産 新型Zに黄色い限定車爆誕! 240台の限定数は初代240Zのオマージュ

2021年8月18日(水)、日産のスポーツカー「フェアレディZ」がフルモデルチェンジを実施した。正式な発売は2022年となる模様だが、まず先行して北米仕様が世界初披露された。そこで早くも登場したのが北米向け限定車「Proto Spec(プロト スペック)」だ。イエローの特別仕様車の詳細を画像と共に紹介する。

日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)[北米仕様・2023年モデル] [photo:NISSAN]

現行型Zの愛称は「370Z」だったから、新型は「300Z」か!?

日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)「Proto Spec」(限定240台)[北米仕様・2023年モデル]

およそ13年ぶりとなる久しぶりのフルモデルチェンジとなった日産 新型フェアレディZ。北米では“フェアレディ”が冠されず単に「Z」の名称だ。ただしその世代によって、現行Z34型なら「370Z」(V6 3.7リッター)、1989年登場の4代目Z32型なら「300ZX」(V6 3.0リッター)、そして1969年登場の初代S30型なら「240Z」(直6 2.4リッター)と、排気量にちなんだ名称が与えられるのが通例となっている。ただし、3リッターツインターボエンジン搭載の新型Zが「300Z」と呼ばれるかどうかは、まだ不明なままだ。

手前が「Performance(パフォーマンス)」、奥が限定車「Proto Spec(プロト スペック)」

さて、世界に先行して発表された北米仕様の新型Zには、ベースグレードで18インチホイールを履く「Sport(スポーツ)」と、前後スポイラーを加えた19インチモデル「Performance(パフォーマンス)」の2グレードが用意されることが明らかにされた。

また北米では「Performance」をベースにした240台限定の特別仕様車「Proto Spec(プロト スペック)」も同時に発表となっている。今回はこのモデルに注目したい。

特別仕様車「Proto Spec」の限定数240台は、初代S30型240Zの名に由来

ウィンドウグラフィックはS30をほうふつとさせるラインが与えられた。Proto Specはブラックのツートーンルーフとなる, RAYS製19インチの超軽量鍛造アルミホイールは独自のブロンズカラー。イエローのZロゴ入りキャリパーと組み合わされる
ウィンドウグラフィックはS30をほうふつとさせるラインが与えられた。Proto Specはブラックのツートーンルーフとなる, RAYS製19インチの超軽量鍛造アルミホイールは独自のブロンズカラー。イエローのZロゴ入りキャリパーと組み合わされる

Proto Specの限定数240台は、初代S30型「240Z」に由来した数字であることは明らかだ。

初代240Zは、当時の欧米製スポーツカーと肩を並べる高性能を廉価で販売したことで大ヒット。日産(ダットサン)の名を全米に広め、その後の日本車の大躍進につなげた功労車である。我々日本人が思う以上に北米での240Zに対する思い入れは強く、今回のワールドプレミアの場にも選ばれた経緯がある。

そんな、今なお続くS30型Zに対する北米のZファンの強い愛情に対し日産が贈る粋なプレゼントが、240台限定の特別仕様車「Proto Spec」という訳だ。

新型Zの黄色いボディカラー、名称は“イカズチ(雷)イエロー”!

Performance及びProto Specが履くのはブリヂストン製「POTENZA S007」。タイヤサイズはフロント:255/40R19、リア:275/35R19となる。

さて日産 新型Z“Proto Spec”は、プロトの名の通り、2020年9月に先行発表されたプロトタイプの新型フェアレディZを思わせるイエローを軸にコーディネイトされた特別仕様車だ。ボディカラーはイエロー(正式名称は「イカズチ(雷)イエロー」だ!)。

Proto Spec専用のZロゴ付イエローブレーキキャリパー、ブロンズカラーのRAYS製19インチの超軽量鍛造アルミホイールを装備する。

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また内装でも黄色がアクセントの本革シートのほか、随所にイエローのステッチを施したインテリアを特徴とする。詳しくはフォトギャラリーも併せてチェックして欲しい。

同仕様のモデルが日本市場に導入されるかどうかは、現時点では不明。日本仕様について日産は“今冬”(2021年末から2022年初旬)に発表するとだけコメントしている。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]

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