長崎商 22日 専大松戸と2回戦 西口監督「粘りの守備見せたい」 一問一答 第103回全国高校野球選手権大会 

1回戦で熊本工を下した長崎商の西口監督。「試合ができることは感謝してもしきれないほど幸せなこと。思い切りぶつかりたい」と2回戦へ意気込む=甲子園

 1回戦で熊本工を8-4で下した長崎商は第9日第3試合(22日13時)の2回戦で専大松戸(千葉)と対戦する。相手は1回戦で春の選抜準Vの明豊に6-0で完封勝ち。プロ注目の右腕、深沢凰介を筆頭に選抜後の春の関東大会を制している。実力校に対してどう戦うのか、長崎商の西口博之監督に展望を聞いた。

 -コロナ禍や雨で調整も難しいと思うが。
 -難しい。手指消毒の徹底や外出、各部屋間の移動の制限はもちろん、今まで以上に感染対策と体調管理に努めている。知識のある養護の先生が帯同してくれて心強い。アドバイスを受けながらケアしてもらっている。どこも同じだと思うが、雨で守備の実戦練習が少ないという不安はある。

 -相手の印象を。
 明豊戦で完封した深沢君をはじめ、千葉大会で投げた岡本君、鈴木君もそれぞれに特色があって攻略が難しい投手陣だなと感じる。よっぽど狙い球を絞って、さらにコンパクトなスイングで対処しないと、なかなか得点できない。打線も4番の奥田君を軸に力強いし、基本的なきっちりとした野球もできる印象。

 -警戒する選手は。
 吉岡君、苅部君の1、2番が非常に足があっていいバッター。この2人を塁に出さないこと。大量失点につながりかねないので、甘い球を投げないようにしなければならない。

 -キーマンは。
 右横手の深沢君と右上手の岡本君らの誰が先発で来るのか分からないが、いずれにせよ左打者に頑張ってもらいたい。特に大坪、横田、大町、宮城。守備は初戦は硬さがあったけど、次は頭から落ち着いてやれるかなと思っている。

 -目指す試合展開は。
 ピンチでいかに積極的かつ粘りの守備を見せて食らいついていけるか。攻撃は少ないチャンスで一点一点を積み重ねるしかない。場合によって足を含めた強攻策も必要だなと想像している。

 -意気込みを。
 悪条件の中でも1回戦も長崎から応援に来てくれた。こうして試合ができることは本当に感謝してもしきれないほど幸せなこと。甲子園に行けない人からの声援も届いていて力強いバックアップを感じている。思い切ってぶつかっていきたい。


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