ブレーブスがダーノウと2年1600万ドル+オプション1年で契約延長

日本時間8月21日、ブレーブスは正捕手トラビス・ダーノウと2年1600万ドル+オプション1年で契約延長したことを発表した。2022年と2023年の年俸はいずれも800万ドル、2024年の球団オプションは年俸800万ドル(バイアウトなし)となっている。ダーノウは「僕はこのチームに残りたいと思っていた。この街は僕と家族を歓迎してくれたし、チームの雰囲気もいい。今後数年間は勝つチャンスがあるチームだし、その一員でいられるのはありがたい」と契約延長を喜んだ。

現在32歳のダーノウはメッツで正捕手として期待されながらも故障もあって大成できず、2019年シーズン途中にドジャースを経てレイズへ移籍。ここで92試合に出場して打率.263、16本塁打、67打点、OPS.782とバリューを取り戻すことに成功し、2年1600万ドルでブレーブスに加入した。

ブレーブス1年目の2020年は60試合制の短縮シーズンのなかで44試合に出場し、打率.321、9本塁打、34打点、OPS.919の好成績をマーク。自身初のシルバースラッガー賞を受賞し、ポストシーズンでも12試合で10打点を叩き出す活躍を見せた。今季は左手親指の故障で長期離脱した影響もあり、29試合のみの出場で打率.238、4本塁打、17打点、OPS.705にとどまっているが、ブレーブスは来年以降もチームに必要な戦力であると判断したようだ。

アレックス・アンソポロスGMによると、ブレーブスはダーノウの野球選手としての能力だけでなく、クラブハウスにおけるリーダーシップも高く評価しているという。ブレーブスの選手たちはダーノウに厚い信頼を寄せており、ダーノウとバッテリーを組めることを大喜びする投手もいると言われている。また、ウィリアム・コントレラスやシェイ・ランジェリアーズといった若手捕手のメンターとしての役割も期待されている。

アンソポロスは「コントレラスやランジェリアーズには素晴らしい才能があり、いつかオールスター・ゲームに出場すると思っている。しかし、捕手というのは打ったり盗塁を刺したりするだけのポジションではない。学ぶべきことがたくさんあり、投手からの信頼を獲得する必要がある。ダーノウとの契約を延長することで若手捕手を育てる時間を作ることができる。ダーノウは我々のチーム状況にとてもフィットするんだ」と契約延長の意図を説明した。

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