「ホワット・イフ」第2話レビュー ガーディアン・オブ・ギャラクシーが存在しない宇宙の方が少し安全!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!


第2話『もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら』感想

2話目の“もしも” は【もしも、ラヴェジャーズが天界人の子供であるピーター・クイルではなく、ワカンダ国王の息子ティ・チャラを攫い、スター・ロードとして成長させたら】です!

まず初めに今回の主人公であるティ・チャラとラヴェジャーズついてご紹介致します!

ティ・チャラはワカンダ国王の息子で、スーツを着て黒豹の様に俊敏に動いて戦うヒーロー、ブラックパンサーとして活躍していました。一方、ラヴェジャーズは賞金稼ぎや盗賊として宇宙を飛び回る宇宙海賊団です。原作ではヨンドゥが率いていた小さな海賊団でしたが、MCUでは100以上の多種多様なチームが所属する大きな海賊団になっていました。

そんな幼いティ・チャラが手違いでラベジャーズに攫われスター・ロードとして成長します。MCUでは知名度の無いスター・ロードとして有名でしたが、本作では「貴方は伝説のアウトロー」と呼ばれるほどティ・チャラの完璧な人間性から銀河中から憧れていている存在に変化していました。また、その影響力からMCU正史では宇宙を制したヴィランの心も動かし、我々の知ってるキャラクターの関係性を根本から変えてしまっています!

第2話の“もしも”で強く感じた事は、ガーディアン・オブ・ギャラクシーが存在しない宇宙の方が少しばかり安全という事です。ティ・チャラ版スターロードでは弱き者を救う義賊となって壊滅しそうな星々を救っています。また、トラブルを事前に解決する為に行動しているので大きな問題が起きる前に会話で解決する力も持っているティ・チャラの人間性に改めて感銘を受けました!

そして本作はブラック・パンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンがティ・チャラの声優を担当し、彼の最後の演技となりました。本編の最後には「ヒーローである彼は我々の友人であり、インスピレーションを与えてくれた人物、チャドウィック・ボーズマンに捧げる」と追悼メッセージも表示され、改めて彼の偉大さを痛感しました…!


次回予告

次回8月25日(水)に配信される物語は【もしも、ロキが全ての力を使ってアスガルドの王になり、地球に来たらどうなるか?】です!

『マイティー・ソー』と『ロキ』を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから第3話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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