北信越総体2021 男子カナディアンフォア 西陵 6位入賞

【カヌー・スプリント男子カナディアンフォア200メートル決勝】6位入賞した西陵=福井県あわら市北潟湖特設競技場

 3年生4人の団結力で賞状を勝ち取った。カヌー・スプリント男子カナディアンフォア200メートルで西陵が6位入賞。1年時から1人も欠けず、努力してきた成果を集大成の舞台で発揮した。西監督は「カナディアンで同学年が4人そろうのは珍しい。決勝に残る力はないと思っていたけど、大会を通じて一つになった」と教え子たちの成長を驚き、喜んだ。
 4人が息を合わせて片膝立ちでパドルを漕ぐ種目。がむしゃらに漕ぐだけでは、真っすぐに進むのは難しい。18日の500メートルや20日の200メートルの予選、準決勝とレースを経験するたび、一人一人が意見を出し合って微調整を重ねた。
 乗る位置は右漕ぎの佐々木、木津が1、3番、左漕ぎの田島、井上が2、4番。左右が交互に並び、安定感があるスタイルを磨いてきた。決勝はレーンアウトで失格になる艇もある中、一番奥の第1レーンを揺るがずに前へ進んだ。9艇中6着でフィニッシュした。
 学校から練習場の喜々津漁港まで片道約2キロのランニングや、週末の走り込みなどで体力、チーム力を培ってきた。コロナ禍で大会が中止となり、練習ができない日々も乗り越えた。苦楽をともにした4人にとって、最初で最後の全国大会。成長を示す大切な賞状になった。

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