衆院選・沖縄県内の構図は? 2区は事実上の一騎打ち

 10月21日の衆院議員の任期満了日まで残り2カ月となった。新型コロナウイルスの感染状況や自民党総裁選が絡み、日程は流動的だが、今年最大の政治決戦である衆院選は刻々と近づき、決戦ムードは高まる。来年の県知事選の前哨戦にも位置付けられ、玉城デニー知事を支え、名護市辺野古の新基地建設反対でまとまる「オール沖縄」陣営と、政権与党の自民・公明陣営が激しい選挙戦に備えて着々と準備を進める。菅政権、玉城県政のコロナ対策の評価や名護市辺野古の新基地建設の賛否などが大きな争点となりそうだ。(大嶺雅俊)

 浦添市、宜野湾市と中頭郡を選挙区とする2区は、6期連続当選の照屋寛徳氏(76)=社民=が引退し、後継として前北中城村長の新垣邦男氏(65)=同=が「オール沖縄」勢として出馬する。照屋氏に3回連続で破れた宮崎政久氏(56)=自民現職=との事実上の一騎打ちの構図になりそうだ。
 2017年の前回は照屋氏の約9万2千票に対し、宮崎氏は約6万4千票で水をあけられた。今回の選挙では新垣氏が照屋氏の地盤を固めきれるか、宮崎氏が切り崩していけるかに焦点が当たりそうだ。
 「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」公認で、心理カウンセラーの中村幸也氏(41)も出馬の意向を示している。
 

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