衆院選・沖縄県内の構図は? 比例は公明と維新が擁立 

 10月21日の衆院議員の任期満了日まで残り2カ月となった。新型コロナウイルスの感染状況や自民党総裁選が絡み、日程は流動的だが、今年最大の政治決戦である衆院選は刻々と近づき、決戦ムードは高まる。来年の県知事選の前哨戦にも位置付けられ、玉城デニー知事を支え、名護市辺野古の新基地建設反対でまとまる「オール沖縄」陣営と、政権与党の自民・公明陣営が激しい選挙戦に備えて着々と準備を進める。菅政権、玉城県政のコロナ対策の評価や名護市辺野古の新基地建設の賛否などが大きな争点となりそうだ。(大嶺雅俊)
 比例九州ブロックでは前県議の金城泰邦氏(52)=公明=が出馬を発表している。公明党が国政選挙で沖縄から候補者を擁立するのは、故白保台一元衆院議員以来16年ぶりで、比例順位が焦点となる。
 元那覇市議で沖縄電力社員の山川泰博氏(51)も、日本維新の会公認での出馬を決めている。
 小選挙区との重複立候補を巡っては、自民党は2回以上連続して小選挙区で破れて比例復活当選した現職の重複立候補を原則認めない方針を確認している。1区の国場幸之助氏(48)と2区の宮崎政久氏(56)が条件に掛かり、基本方針が適用されるかも注目される。
 前回は維新で比例復活した下地幹郎氏(60)だが、今回は無所属のため、比例復活はできない。
 

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