【WWE】レインズがシナを下し王座防衛も…引退報道あったレスナーがサプライズ復帰で威嚇

ユニバーサル王座を防衛後、登場したブロック・レスナー(右)とにらみ合うローマン・レインズ。左は代理人のポール・ヘイマン(ロイター=USA TODAY Sports)

【ネバダ州ラスベガス21日(日本時間22日)発】WWE真夏の祭典「サマースラム」(アレジアント・スタジアム)で衝撃のサプライズが待っていた。一部で引退とも報じられていた〝ザ・ビースト〟ブロック・レスナー(44)が電撃登場したのだ。

大会のメインではユニバーサル王者で現エースのローマン・レインズが、かつての大エースで現在はハリウッドで活躍するジョン・シナを相手に防衛戦。ギロチンやスーパーマンパンチの得意技で攻め込んだが、シナはファイブナックルシャッフル、アティテュードアジャストメント(AA)と必殺技をフル回転だ。さらにレインズを捕まえて場外の解説席めがけてAAを放ち〝テーブル葬〟。雪崩式AAも決めて王者の牙城を崩しにかかったが、レインズにもWWEマットを守り続けてきた経験と自信がある。

最後はスーパーマンパンチ2連打から「俺こそがWWEだ」と雄たけび。渾身の必殺技スピアーを放って3カウントを奪った。見事に防衛を果たしたレインズは倒れたシナの上に立ち、ベルトを誇示。その瞬間…ビーストのテーマ曲が鳴り響いた。

5万1326人の大観衆の歓声に包まれ、髪形をモヒカンに変えてイメチェンしたレスナーが出現。ゆっくりリングに上がると、王者レインズをにらみつけて威嚇した。これに慌てたのが、レインズの代理人ポール・ヘイマンだ。レスナーとはWWE入団時から代理人を務め、苦楽をともにしてきた。困惑の表情を浮かべながら、レインズをうながして引き揚げた。これにはWWEも公式ツイッターで「これはシュールだ」とつぶやいたほどだ。

一方で中継終了後、レスナーはリングに倒れていたシナに、スープレックス・シティーからF5を浴びせて完全KO。昨年4月の祭典「レッスルマニア」でドリュー・マッキンタイアに敗れWWE王座から陥落後、姿を消していた。一部では「引退」とも報じられたが、約1年4か月ぶりの復帰でビースト健在をアピールした格好だ。

復活したレスナーはレインズの王座を狙い〝同門対決〟に踏み出すのか。それとも…。WWEマットに嵐の予感が漂ってきた。

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