【WWE】毒蛇&元UFC戦士のRKOブロ 「サマースラム」でロウタッグ王座奪取

ロウタッグ王座を奪取したランディ・オートン(右)とマット・リドル(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【ネバダ州ラスベガス21日(日本時間22日)発】WWE真夏の祭典「サマースラム」(アレジアント・スタジアム)で、存在感を発揮したのが〝毒蛇〟ランディ・オートン(41)と元UFC戦士マット・リドル(35)のコンビ「RKブロ」だ。

負傷欠場明けのオートンはリドルとのタッグを拒否していたが、16日のロウ大会でRKOブロ復活を決断。真夏の祭典ではロウタッグ王者のAJスタイルズ&オモスと王座戦となった。RKOブロはリドルがAJのテクニックとオモスのパワーにつかまり苦戦を強いられたが、何とか耐え抜くと毒蛇が底力を発揮。AJにカウンターのパワースラム、エレベイテッドDDTを食らわせて流れを引き寄せた。

最後はオートンとAJ、マット界屈指の実力派2人が激しい攻防を展開。トップロープからのフェノメナールフォアアームを回避した毒蛇はリフトアップ式RKOを狙ったが、AJは巧みに体を入れ替えて丸め込んだ。オートンはこれをカウント2でしのぎ、飛び込んできたAJにRKO一閃だ。一撃必殺のカウンターが鮮やかに決まって3カウント。5万1326人の観衆が大熱狂する中、ロウタッグ王座を奪い取った。

RKOブロとしてはもちろん初戴冠。オートンとリドルは歓喜に浸ったが、試合後のインタビュー中にはしゃぐリドルを一べつした毒蛇はその場を立ち去った。気まぐれで冷酷なオートンと元UFC戦士で陽気なリドル、異色の王者コンビの今後にも注目だ。

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