【ミャンマー】ヨマ、送金サービスの株式買収が暗礁に[金融]

© 株式会社NNA

シンガポール取引所(SGX)に上場するミャンマー系持ち株会社ヨマ・ストラテジック・ホールディングスが打ち出していた、傘下のモバイル送金サービス会社の株式買収が暗礁に乗り上げているようだ。ヨマは、ノルウェー系携帯電話テレノール・グループが保有していた送金サービス会社の株式を買い取ると発表していた。

ヨマが株主に向けて出した通知で明らかになった。ヨマは、期限としていた4月末までに、ミャンマー最大のモバイル送金サービス「ウェーブ・マネー」を展開するデジタル・マネー・ミャンマーの株式買収を実現できなかった。詳細は明らかになっていないが、当局からの認可を取得できなかったとみられる。ヨマは今後、期限を設けずに当局の認可を待つという。

ヨマは2020年5月、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)とモバイル決済サービスで戦略提携すると発表した。アリババの金融子会社のバ蟻金融服務集団(バ=むしへんに馬、アントフィナンシャル)が、デジタル・マネー・ミャンマーに総額7,350万米ドル(約81億円)を出資するというものだった。

翌月にはヨマが、デジタル・マネー・ミャンマーの筆頭株主であるテレノールの持ち分を買収すると発表。金融当局の認可を経て20年11月中旬には完了させる絵を描いていたが実現せず、11月、今年1月、3月の3回にわたり、買収完了までの期限を延長すると発表していた。実現すれば、デジタル・マネー・ミャンマーの出資比率はヨマ側が67%、アントが33%になる。

ヨマは8月11日に21年4~6月期業績を発表したが、デジタル・マネー・ミャンマーの株式買収には触れなかった。デジタル・マネー・ミャンマーは同期、経済活動の鈍化などで収益に影響が出たものの、コスト管理の徹底でEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は増加したという。