武田真治、友近、池間夏海が水谷豊主演「無用庵隠居修行5」にゲスト出演

武田真治、友近、池間夏海が、BS朝日で9月21日放送の4K時代劇スペシャル「無用庵隠居修行5」(午後8:00)に出演することが分かった。

本作は、直木賞受賞作家・海老沢泰久原作の短編時代小説「無用庵隠居修行」を、時代劇「だましゑ歌麿」シリーズ(テレビ朝日系)の水谷と吉川一義監督のコンビでドラマ化するシリーズ第5弾。格式ばった時代劇とは一線を画し、3人の軽妙なやりとりはそのままに、今回の最新作では、松田奈津(檀)の元夫が登場し、日向半兵衛(水谷)に思いを寄せる奈津の心が揺れ動く。気になる“恋の騒動”を繰り広げつつ、半兵衛が巨悪に立ち向かう。

直参旗本の大番士を辞め、「無用庵」でのんびりと隠居暮らしを始めた半兵衛。それでも長年、半兵衛の世話をしている用人・勝谷彦之助(岸部一徳)は、なんだかんだと大殿・半兵衛の様子を見にきては、半兵衛にひかれている奈津との縁談を進めようとする。そんななか、半兵衛に信頼を寄せる老中・松平定信(杉本哲太)も大奥・御年寄と対立して窮地に。江戸で流行する麻疹の特効薬にまつわる陰謀も絡み合い、これまでにない複雑怪奇な事件に半兵衛らは挑むことになる。

武田が演じるには、奈津の元夫で留守居役の桧垣精之進。友近は、定信を苦しめる大奥・御年寄・大曽根に扮(ふn)し、幼い頃に半兵衛から字を習い、大奥に奉公に上がることになるお順役を池間が務める。

武田は、時代劇の撮影に緊張している様子で「史実物ではない時代劇は、時代背景と現代的なユーモアやテンポ感のバランスがとても難しいんです。現場で感じるある種のノリをつかめるか否かが、役作りに大きく影響するのかなと考えているので、ドキドキしながら毎日撮影にのぞんでいました」と振り返る。

さらに、「“リビングレジェンド”である水谷さんと共演でき、夢が一つかなった思いです。現場での和やかなムード作り、ピリッと張り詰めた本番の空気、すべて胸に刻んで大切にしていきたいと思います。色気のある立ち居振る舞いにも魅せられっぱなしで、もっともっと成長したいと思いました」と、尊敬する“座長”水谷を称賛。そんな武田について、水谷は「京都の時代劇ということで緊張していらしたようでしたが、ドラマが完成してどんな演技で盛り上げてくださっているか、今からとても楽しみです」と温かく見守る。

また、友近は「腹の底から声を出す演技や少し大げさにゆっくりと話す演技に慣れていないので、最初は戸惑いました。コントではやったことあったんですが…(笑)。皆さまに助けていただきなんとか乗り切りました。『無用庵』はすてきな作品で、しかも大御所の皆さんの中で御年寄の大曽根なんて、とんでもなく緊張して。もう大曽根になり切るしなかったです。この作品に出させていただき、またまた時代劇が好きになりました!」と出演を喜ぶ。

水谷との共演には「水谷さんがとにかく気さくで、スタッフさん、演者さんの皆さんとの信頼関係を大切に築かれていて、一線を走り続けている方はやっぱりこうなんだなぁと、お勉強させていたきました。現場で観察ばかりしておりました。水谷さんが『水谷豊・水谷千重子ダブル水谷だね!』と、(友近の別名義のキャラクター)演歌歌手・水谷千重子さんのこともご存じだったみたいでうれしかったです」と感激。当の水谷は「友近さんにはただならぬご縁を感じているんです。水谷千重子さんとおっしゃるんですよね? それだけなんですけど勝手にご縁を感じていて、親戚と会うような感じでやらせていただこうと思っています」とすっかり打ち解けているようだ。

そして、池間は「初めての時代劇で『無用庵隠居修行』シリーズに出演させていただき、とても光栄です。吉川監督はじめ、スタッフ、キャストの皆さまにご指導いただきながら、精いっぱいお順を演じました。今回初めて共演させていただいた水谷さんは、緊張していた私に、いつも優しく声を掛けてくださり、まるでお順が慕う半兵衛さまのようで、とても心強かったです」と感謝の気持ちを口にする。

加えて「友近さんは、お芝居の時は普段の印象とは違い、大曽根としての威厳を感じました。想像していた大曽根さまそのものでした。大曽根のシーンを見学した時には、後ろにあった虎の襖(ふすま)との一体感を感じてお順として身が引き締まりました。どんな事件が繰り広げられるのか、ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいです!」と語っている。

フレッシュな池間に関しては、水谷は「撮影の時はまだ18歳ということでしたが、いろいろなことが起きる役どころを演じられました。それがたまらないんです。ぜひ注目していただきたい女優さんです」と、本作の見どころに挙げている。

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