【DDT】日本初!10代限定王座を設立へ 高木三四郎社長「まさに青田買いですよ」

意外なファイトスタイルで観客を驚かせたエル・ユニコーン(上)とイルシオン(左)

マット界に異例の10代王座が誕生しそうだ。屋外会場で行われた21日のDDT富士通スタジアム川崎大会は満員の観衆を集め、大成功に終わった。

アンダーカードを含め全8試合が行われ、中でも光ったのが、第1試合の10人タッグ戦でデビューした「10代プロジェクト」のエル・ユニコーン(13)とイルシオン(18)だ。異次元の空中殺法を披露し、イルシオンの肩の上に立ったユニコーンがフットスタンプで踏みつける大技で3カウントを奪った。

この試合には女性グループ「SPEED」元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員の長男・今井礼夢(16)も出場。大舞台でも物おじすることなく、存在感を発揮した。10代選手の活躍についてDDTの高木三四郎社長は「本当にすごい動きだった。発想がゲームとかからきてるから、われわれには想像もつかない動きをしますよね。一層、10代プロジェクトに力を入れていきたい」と語った。

そこで検討中なのが新王座の設立だ。「(18歳以下の)U―18やU―20をつくるのもいいと思いました。実は現時点で、10代の(プロジェクト参加)希望者20人ほどから問い合わせが来ている。今日の試合を見て、さらに応募は来ると思う。一層力を入れていきたい」と腹案を明かした。

かつて新日本プロレスには30歳以下のIWGP・U―30無差別級王座が存在したが、10代限定の王座となれば日本マット界で初となる。いずれは10代選手のみの興行も視野に入れる同社長は「まさに青田買いですよ」と自信を見せた。ますます活発になりそうなDDTの仕掛けに注目だ。

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