24時間テレビ継続に大試練 「イッテQ!」はBBQ感染 “隠蔽” 疑惑…日テレ火種だらけ

日本テレビ

日本テレビ系で21日から22日かけて放送されたチャリティー番組「24時間テレビ 想い~世界は、きっと変わる。」はコロナ禍の放送を無事終えたが、まだまだ波乱含みだ。既報通り「24時間テレビ」でクラスターが発生したら、来年以降の打ち切りは避けられない状況の上、人気番組「世界の果てまでイッテQ!」では〝コロナ感染者隠蔽疑惑〟が一部で報じられた。このため名物番組が次々に〝消滅〟する可能性も指摘されている。

昨年以上に厳しいコロナ禍で放送された「24時間テレビ」は、初のメインパーソナリティーを務めた「King & Prince」を総合司会の羽鳥慎一アナ、水卜麻美アナらがバックアップし、無事に〝完走〟した。

制作会社のスタッフ含めて2回のワクチン接種を徹底し、出演者、全てのスタッフにPCR検査か抗原検査を義務付ける万全の体制で放送したが、安心するのは早い。既報通り、もしクラスターが発生したら、来年以降の打ち切りは避けられそうもないからだ。

当初のウイルスから感染力がはるかに高まったデルタ株では、ワクチン接種者の間でもブレークスルー感染が起こり、それ以上に危険とされるラムダ株の国内上陸も明らかになったばかり。今後の数日間で、出演者やスタッフの間に感染者が現れることはあり得る。

「13都府県で緊急事態宣言発令中の放送には、強い批判があった。加えて国民に自粛を呼びかける側の日テレが放送を強行した揚げ句、大規模クラスターを引き起こしてしまったら…。来年以降の打ち切りは避けられない」(制作会社関係者)

日テレにとって「24時間テレビ」は、1日で10億円前後の募金を集める看板番組であると同時に、スポンサーからも多額の資金を集められる超優良コンテンツだ。それだけにスタッフには無言のプレッシャーがかけられているという。

「局内では『絶対にコロナにかかるな』という無言の圧力が蔓延してます。万が一のことがあれば『24時間テレビ』の打ち切りという噂まで出ているのだから当然だが、誰も自分がその引き金になりたくないだけに、感染したとしても正直に言い出しづらい空気です」(前同)

すべては「24時間テレビ」を守るためなのかもしれないが、もし感染したスタッフが言い出せず、のちに大規模クラスターとなってから発覚した場合のダメージは計り知れない。

すでに日テレ内部のコロナ対応をめぐる綻びは表面化しつつある。21日に「週刊女性PRIME」が、人気番組「世界の果てまでイッテQ!」のスタッフ約10人が先月末に都内でバーベキューを行っていたと報道。そのうち1人が発熱し、新型コロナ感染が明らかになったというのだ。

ただ、この件は日テレ内部で共有されていなかったとか。「24時間テレビ」への影響を考慮してか「公表しなかったのでは?」と疑う声もある。

「イッテQ!」の件について、日テレは「スタッフのプライベートに関してはお答えしておりません」などと回答。ネット上では「自分たちは隠蔽ですか?」と厳しい声が噴出している。

「イッテQといえば、ヤラセ疑惑でお祭り企画が一時休止に追い込まれたこともある。コロナ禍で番組のウリである海外ロケが難しく、視聴率も低迷。そこで今回のバーベキューとコロナ感染報道。打ち切りに拍車がかかるかもしれない」(前同)

さらに、その余波は朝の看板番組にまで波及しそうというから、穏やかではない。

「3月に『スッキリ』が放送して問題になったアイヌ差別表現について、26日に検証番組を放送しますが、イッテQの件を隠蔽しようとする姿勢に『本当に都合の悪いことを隠さず、ちゃんと検証できるのか?』と揶揄する声がある。この問題は想像以上に長引いているだけに、判断を誤ると番組存続問題が再燃しかねない」(前同)

至るところに火種を抱える日テレに不穏なムードが漂ってきた。

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