巨人は中田獲得で残り1枠、阪神も69人 期限まであとわずか…残る支配下枠は?

日本ハムから巨人に移籍した中田翔【写真:荒川祐史】

セ・リーグで首位を走る阪神も残り1枠、ヤクルトは3枠

プロ野球は東京五輪による中断期間が明け、後半戦がスタートした。シーズンも残り50試合ほど。優勝争い、クライマックスシリーズ進出圏争いはここから佳境を迎えることになる。

後半戦の戦いが進んでいくと共に、8月末に区切りを迎えるのが支配下選手登録期限だ。新たな外国人を獲得するのか、トレードに動くのか、はたまた育成選手を支配下に昇格させるのか。各球団が補強に使える残る支配下登録枠を見ていこう。

【セ・リーグ】
阪神 69人
巨人 69人
ヤクルト 67人
中日 68人
DeNA 67人
広島 69人

首位を走る阪神の残る支配下枠は1枠。7月にトレードでソフトバンクから二保旭を獲得し、中谷将大を放出している。すでに12球団最多となる8人の外国人を抱えており、新外国人の獲得は現実的ではない。16年ぶりのリーグ優勝に向け、何かしらの動きはあるか。

阪神を追う巨人も残り1枠となっている。スモークがシーズン中に退団となり、8月に新たにハイネマンを獲得。さらに、チームメートへの暴行で出場停止処分を受けていた日本ハムの中田翔を無償トレードでチームに加えた。現在の支配下登録選手は69人。残り1枠をどう使うだろうか。

積極的に補強に動くオリックスはバルガス獲得で68人に

阪神、巨人を猛追しているヤクルトは支配下67人で、誇り3枠と余裕を残している。村上、山田のいる攻撃力は申し分ないだけに、やや手薄な投手陣を補いたいところだが……。

Bクラスの中日は68人、DeNAは67人、広島は69人とそれぞれ支配下登録枠にはまだ空きがある。クライマックスシリーズ進出圏には10ゲーム以上離れており、厳しい状況にあるが、果たして残り1週間ほどで補強の動きはあるだろうか。

【パ・リーグ】
オリックス 68人
楽天 69人
ロッテ 68人
ソフトバンク 69人
西武 67人
日本ハム 67人

混戦のパ・リーグを見ていこう。首位に立つオリックスは現在の支配下登録選手は67人。6月末にスパークマン、7月末にはラベロと新たな外国人を獲得し、先日には東京五輪のメキシコ代表だったバルガスをBCリーグの茨城から獲得。バルガスはまだ支配下登録されておらず、登録が済めば支配下は68人となる。12球団でも最も積極的に動いているオリックス。残り2枠をどう活用するか。

巨人から楽天に移籍した炭谷銀仁朗【写真:荒川祐史】

ソフトバンクは70人に到達も、レイの退団で1枠空く

2位の楽天は残り1枠の69人。7月にトレードで炭谷銀仁朗をトレードで獲得した。近年、石井一久GM兼監督により、トレードにも積極的なだけに、残り1週間で動きはあるか。3位のロッテは残り2枠。6月にDeNAから国吉、中日から加藤をトレードで獲得。8月には元中日の左腕ロメロが加入と積極的に動いており、残り1週間の動向にも注目だ。

現在4位のソフトバンクは支配下登録69人で、残る枠は1枠。7月にトレードで中谷が加入し、二保が阪神へ。BCリーグ茨城のアルバレスを獲得し、支配下いっぱいの70人に到達したが、レイが家族の事情もあって退団したことで、枠が1つ空いた。

西武と日本ハムはそれぞれ67人。両球団は8月半ばに公文と平沼が西武へ、佐藤と木村が日本ハムへ移る交換トレードを成立させている。また、西武はメヒアが退団したことで1枠空いた。優勝争いを繰り広げる4球団とはやや離れている2球団だが、動きを見せるか。

今季はまだ支配下登録枠いっぱいの70人に達している球団はない。登録期限までは残り1週間ほど。メジャーリーグではここからが激動の時期となるが、日本のプロ野球ではどうなるだろうか。(Full-Count編集部)

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