【東京五輪】支えに感謝、横須賀のホテルにTシャツ寄贈 銅メダルのイスラエル柔道選手ら

柔道混合団体で銅メダル獲得した直後のイスラエル柔道チームの選手ら。この写真は、サイン入りTシャツと一緒にセントラルホテルに飾られている(同ホテル提供)

 東京五輪の新種目、柔道混合団体で銅メダルを獲得したイスラエルの選手らがこのほど、神奈川県横須賀市内での事前合宿中に宿泊したセントラルホテル(同市若松町2丁目)に、感謝の思いを込めたサイン入りTシャツや扇子などを寄贈した。新型コロナウイルスの感染拡大下での滞在で、同ホテルは外出制限を余儀なくされた選手たちを万全の状態で送り出そうと力を尽くした。イスラエルと横須賀の絆の証しとなるTシャツや扇子などは、9月末まで同ホテルに飾られる予定だ。

 選手らがサインを寄せたTシャツは五輪閉幕後、イスラエル柔道チームの日本人コーチ・田中美衣さんを通じて寄贈された。「おかげさまでメダルを獲得することができました」との感謝の思いを伝える手紙も届いた。扇子はホテル滞在中にサイン入りで贈られた。

 同ホテルには事前合宿期間中、選手9人と関係者ら計約20人が宿泊。コロナ禍で五輪の開催そのものに賛否がある中だったが、同ホテルの担当者は「選手団を迎えるからには大変とは言わずに、みんなで安全・安心をモットーにやろう」と、一致結束して対応したと明かす。

 滞在中は選手が一般の宿泊客らと接触しないよう使用するフロアや通路を完全に分け、担当するスタッフを限定して毎日PCR検査を行った。練習会場との往復以外は外出できない選手たちのために、ホテルの裏庭を開放するなど、ストレスを少しでも和らげるような工夫も凝らした。

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