【規制改革推進会議】OTC医薬品の遠隔管理販売を「当面の課題」に明記

【2021.08.23配信】規制改革推進会議が8月23日に開かれ、当面の課題として「情報通信機器を活用した医薬品販売規制の見直し」を挙げた。コンビニエンスストア業界から要望の挙がっていた「遠隔管理販売」を引き続き検討する方針とみられる。

成果として「オンライン服薬指導は薬剤師の判断で初回から可能に」

この日の規制改革推進会議では、「規制改革の主な成果と当面の課題について 」が報告された。

医療分野の成果としては、オンライン診療の体制整備を挙げた。

成果について以下のように記述した。
“オンライン診療・オンライン服薬指導について、新型コロナウイルス感染症が収束するまでは現在の時限的措置を着実に実施するとともに、収束後は、当該措置の恒久化として、以下のとおり、措置を講ずる。
オンライン診療は、初診からの実施は原則かかりつけ医としつつ、かかりつけ医がいない場合等においても、一定の要件の下初診から実施。
オンライン服薬指導は患者がオンライン診療を受診した場合に限定せず、薬剤師の判断により初回からオンライン服薬指導を可能とする”

また「当面の課題」としては、医療・介護分野におけるデジタル化を挙げた。
以下のように記述した。

“医療・介護分野におけるデジタル化
オンライン診療に関する診療報酬上の取扱い。
情報通信機器を活用した医薬品販売規制の見直し。
デジタル技術の進展を踏まえた医療機器の審査等の迅速化。”

この中で医薬品の販売規制に関しては、コンビニエンスストア業界から要望の出ていた「遠隔管理販売」を引き続き検討する意向が示されているもの。
「遠隔管理販売」は本部などで遠隔に相談応需し、実際の医薬品販売は最寄りの店頭から行うもの。実地の医薬品管理の責任が遠隔で果たせるかが課題となる。この検証については、厚労科研で検討するとの情報もある。

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