巨人移籍の中田翔が抱える深刻な〝古傷〟…日本ハム関係者は「最後まで持つかどうか」と懸念

古巣・日本ハム関係者は中田翔の腰の状態を気にしている

再出発は順調のようだが…。20日に日本ハムから巨人に電撃加入した中田翔内野手(32)。移籍後初スタメンとなった22日のDeNA戦(東京ドーム)では左翼席上段に特大アーチを放つなど新天地での新たな船出は順調なように見えるが、古巣・日本ハム関係者の間では早くも〝ある問題〟が懸念されている。中田が今季序盤、長期離脱の要因となった腰の状態だ。

中田は数年前から持病とも言える腰痛を抱えている。およそ2か月半前の6月8日阪神戦(札幌ドーム)でも三ゴロで一塁を駆け抜けた際に急性腰痛を発症。両ヒザからグラウンドに崩れ落ち、そのまま担架で運ばれ長期離脱を余儀なくされた。その後7月下旬に戦列復帰を果たしたが患部の完治には至っていない。

現在は巨人への電撃移籍と世間からの注目度、さらにはシ烈なレギュラー争いの真っただ中とあって「痛いかゆい」は言えない状況だ。新天地で順調なスタートを切ったとはいえ、いつ再発しても不思議ではない深刻な腰痛とあって、今後終盤戦を迎えるにあたり中田にとっては懸念材料だろう。

本人を知る日本ハム関係者もこう話す。

「実は同僚への暴行事件を起こす前の今月上旬も何度か腰を気にする場面がありました。翔(中田)によれば本来手術をしてもおかしくない状況のようだと。そんな矢先に仲間への暴行を犯し、電撃トレードで移籍ですからね。気持ちが高ぶっている今は痛みを我慢できるかもしれませんが、(痛みを)ダマしダマしの状態でプレーを続けているのは間違いないですから。巨人での起用法次第ですが、フル出場が続くようなら最後まで持つかどうか。周囲も移籍したとはいえ翔の動向を気にかけていますよ」

中田は現在、日本ハムでの同僚暴行による無期限謹慎処分が移籍により帳消しになったことで各方面から疑問の声が上がっている。世間の荒波や持病と戦いながら果たしてシーズンをまっとうできるのか。いろいろな意味で目が離せない。

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