「パリ五輪では金メダル取りたい」

岡沢セオン選手が山形市長に成績報告

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気持ちを新たにパリ五輪での金メダル獲得を誓う岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)=山形市役所

 ボクシング男子ウエルター級で東京五輪に出場した岡沢セオン選手(INSPA・日大山形高出)が23日、山形市役所を訪れ、佐藤孝弘市長に成績を報告した。懇談後に報道陣の取材に応じた個性派サウスポーは「東京での悔しさをエネルギーに変えていく」と2回戦敗退の屈辱を胸に刻み、3年後のパリ五輪での悲願達成を誓い「次こそ金メダルをつかみ取る」と語った。

 -東京五輪を振り返って。

 「大好きなアマチュアボクシングを多くの人に観戦してもらえて幸せを感じた。山形の方々からの応援が力になったからこそ、結果で恩返ししたかった。負けた悔しさをパリ(五輪)で晴らすためにも練習に励み、期待を裏切らないような力をつけたい」

 -敗れたとはいえ、金メダルを獲得したロニエル・イグレシアス(キューバ)とは紙一重の勝負だった。

 「距離をとって前に出てきところにカウンターを合わせる想定で試合を組み立てた。1ラウンドはプラン通りだったが、2ラウンド以降の相手の圧力は思った以上でペースが乱れてしまった。理想と現状のずれを修正できなかったことが敗因だ。2-3の僅差だったが、明らかな差があった。『惜しかった』で終わらせず、この敗戦を次に生かしていかなければいけない」

 -収穫と課題は。

 「1回戦で勝ったクリシャン・ビカス(インド)も世界クラスの選手。2回戦ではイグニシアスとも渡り合い、自分に世界のトップを狙える力があることを実感できたことは大きい。一方で攻守のバリエーションなど引き出しの少なさを痛感し、国際舞台の経験不足も露呈した。場数を踏み、自分のボクシングに厚みを持たせていく必要がある」

 -直近の目標は。

 「今秋の世界選手権に向けて9月には国内予選が行われる。しっかり体重を調整しながら五輪で足りなかった部分を強化して臨む。母校の野球部が甲子園で活躍する姿を見て気持ちは上がっている。世界選手権に出場し、イグレシアスにリベンジして金メダルを取ることだ」

 -パリ五輪は3年後だ。

 「自分が負ける姿を見せるのは東京だけにする。多くの人が自分の負けを知るからこそ勝った時に感動し喜んでくれるはず。パリでメダルを取るまで、負けた悔しさを忘れるつもりはない。それを力にして、多くの人を勇気づける試合ができるような選手になりたい。もちろん、地元に帰ってくる時は金メダルを持ってくるつもりだ」

 おかざわ・せおん 山形市出身。山形大付属小-山形大付属中-日大山形高-中大。INSPA所属。2019年のアジア選手権で銀メダルを獲得し、同年の世界選手権8強。5月のコロトコフ記念国際トーナメント(ロシア・ハバロフスク)で優勝。東京五輪は2回戦敗退。179センチ、25歳。