戦後最大の謎〈下山事件〉を描いたデイヴィッド・ピースのミステリ『TOKYO REDUX 下山迷宮』にインスパイアされたCam Laskyのアルバムがリリース!

株式会社文藝春秋では、 8月24日 に、 『 TOKYO REDUX 下山迷宮 』 ( デイヴィッド・ピース ・著 黒原敏行 ・訳)を刊行。 これにあわせて、 「 KWAIOTO Records」 では、 京都を拠点に、 京都を拠点に、 江戸川乱歩の探偵小説や夢枕獏「陰陽師」などの物語にインスパイアされた音源をリリースしているベース・ミュージック・アーティスト Cam Lasky 氏による本作品にインスパイアされたダブステップ、 ドラムンベース、 ダーク・アンビエントを含むベース・ミュージック・アルバム 『TOKYO REDUX ALBUM』 をリリース。

著者のデイヴィッド・ピースは、 ブリティッシュ・ノワールの鬼才で、 『1974 ジョーカー』で1994年にデビュー。 2006年には、 ドイツ・ミステリ大賞翻訳作品部門受賞。 本作が連なる〈東京三部作〉の嚆矢で、 小平事件をモチーフにした『TOKYO YEAR ZERO』、 そして帝銀事件をモチーフにした『占領都市』が、 「このミステリーがすごい!!」など各ミステリランキングでのきなみ上位に入り、 大きな話題に。 また『Xと云う患者 龍之介幻想』なども執筆、 芥川龍之介や泉鏡花など日本文学への造詣が深いことでも知られている。 1994年以降、 一時中断を経て、 現在も東京に在住。 東京大学講師を務めるかたわら執筆活動をしている。

本作『TOKYO REDUX 下山迷宮』は、 戦後まもなく、 1964年の東京五輪前夜、 そして昭和のおわりの〈東京〉で、 戦後最大の怪事件「下山事件」を追い、 狂わされ、 追いつめられ、 破滅していった者たちの姿を描いたノワール小説で、 〈東京三部作〉の完結編にして最高傑作。また、 『クライマーズ・ハイ』『64』などで知られる作家・ 横山秀夫 氏も、 以下のような推薦文を寄せている、

〈やられた。 英国人作家が書いた「東京」に迷い込み、 気がつけば、 心はあらかた「占領」されていた。 すこぶる付きの闇と謎と情念。 しかも、 小説としてべらぼうに面白い。 〉

『TOKYO REDUX ALBUM』は、 〈東京三部作〉にインスパイアされた音楽作品の3作目。 Cam Lasky氏は京都を拠点に、 「東京三部作」以外にも「都市と不条理」をモチーフとした作品を数多く発表。 また、 本作の一部は、 PVとして公開。

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