韓国とロシアが次官級会議 極東産業団地や北極事業で協力拡大へ

韓国のヨ・スンベ外交部次官補は23日、ソウルでイーゴリ・モルグロフ=ロシア外務省アジア太平洋担当次官と、第19次韓ロ政策協議会を開催し、経済協力案や国際懸案などについて協議した。

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双方は、対面で行われた今回の協議会で、両国間の協力構想である「ナインブリッジ」(9 Bridge・9本足)分野を中心に、両国間の経済協力を着実に進展させていくことにした。

同構想は、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が2017年に提案したもので、エネルギーと鉄道・インフラ、造船、港湾・海洋など9つの分野を中心とした両国間の協力構想だ。

特に、ヨ次官補は、造船分野での協力が活発であるとし、ロシア極東の沿海州産業団地の造成とサービス・投資の自由貿易協定(FTA)締結など、重点協力事業の進展のために積極的に協力していくことを願っていると語った。

モルグロフ次官も、沿海州産業団地造成事業を含めた極東・シベリア地域開発協力が一層活性化されることを期待した。

双方はまた、ロシアが、米国やカナダなども参加する「北極評議会」の議長国である点をきっかけに、北極事業をはじめ、保健・医療、技術革新など、他の分野でも協力を拡大していくことにした。

これと共に、ヨ次官補は韓国政府が推進している「北東アジア防疫・保健協力」に対するロシア側の継続的な支持と参加も要請した。

同協力は、新型コロナウイルス感染症をはじめとする超国境的保健・安全保障の懸案に対応するための地域協力構想であり、昨年12月に韓国の主導で発足した。

また、双方は、昨年に続いて、今年も韓露間の活発なハイレベルのコミュニケーションを通じて、両国間の友好協力関係が着実に発展してきたと評価しており、最近、アフガニスタン情勢と展望など国際懸案についても意見を交換した。

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