立民・福山幹事長 パラリンピック中止の声に「我々がIOCと交渉できるわけではない。力不足です」

立憲民主党の福山幹事長

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は24日の会見で、新型コロナウイルス感染拡大が続く中で開幕した東京パラリンピック開催について言及した。

東京都渋谷区の代々木公園陸上競技場では、聖火リレー到着式を開催。都内最終ランナーとして、国際パラリンピック委員会特別親善大使で元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が登場し、聖火をともしたトーチをそれぞれ手に会場内を走った。

福山氏はパラアスリートに対して「日頃の鍛錬の成果を最大限発揮されるよう、心から願っています」とエールを送った上で「大会関係者、アスリートのみなさんの感染を非常に危惧をしています」と警鐘を鳴らした。

政府や大会関係者は、医療従事者からの「中止にすべき」との声が上がる中で、パラリンピック開催に踏み切った。福山氏は「そうした意見は理解します。ただ、ここで中止にした時、延期し、どこかの時点で、開催できるかの保証があるのか」と話し、野党の苦しい立場をこう訴えた。

「野党の我々がIOC(やIPC)と(中止か延期の)交渉ができるわけではない。力不足です。日本政府やIOCがやると言っている限りは、感染拡大を最小限にとどめると、そう思っているのが我々にできることです」

パラリンピック開催をめぐっては、世論の動向が気になるところだ。

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