名捕手モリーナが契約を1年延長 来季が現役ラストイヤーに

日本時間8月25日、カージナルスはヤディアー・モリーナとの契約を1年延長したことを発表した。「ジ・アスレチック」でカージナルスを担当するケイティ・ウーによると、契約条件は1年1000万ドル(球団からは金額非公表)。ジョン・モゼリアック編成本部長はプレスリリースのなかで「ヤディが2022年に現役最後のシーズンをカージナルスで過ごすことに合意してくれたことを嬉しく思う」と述べており、ゴールドグラブ賞9度の実績を誇る名捕手にとって、来季が現役ラストイヤーということになりそうだ。

現在39歳のモリーナは2004年のメジャーデビュー以来、18シーズンをカージナルス一筋で過ごしてきた。昨季終了後にキャリアで初めてFAとなり、今年2月にカージナルスと1年900万ドルで再契約を結んだが、自身の立場が保証されない期間を経験し、「あんな経験は二度としたくない」と早期の契約延長を希望。シーズン中に契約延長に向けた交渉が行われ、正式発表に至った。モリーナはFAとなった際、2年2000万ドルの契約を希望していたことが報じられているが、最終的にはそれに近い契約を得たことになる(今季と来季の合計が1900万ドル)。

今季のモリーナはここまで94試合に出場して打率.259、8本塁打、51打点、3盗塁、OPS.681を記録。得点圏打率.337と勝負強さを発揮し、盗塁阻止率42.5%と強肩も健在だ。故障を理由に出場を辞退したものの、7月には自身10度目となるオールスター・ゲーム選出。ビル・デウィットJr.会長は「ヤディは今季もオールスター級の活躍を続け、すでにカージナルスの球団史に残る偉大な選手としての地位を確立している」とモリーナを称賛した。

なお、モリーナは同僚のアダム・ウェインライトと通算298試合で先発バッテリーを組んでおり、これは歴代4位の大記録。まもなく40歳になるウェインライトが来季もカージナルスでプレーすることになれば、メジャー記録(タイガースのミッキー・ロリッチとビル・フリーハンによる324試合)の更新も十分に射程圏内だ。メジャーリーグ公式サイトでカージナルスを担当するザカリー・シルバーは「モリーナは契約した。次はウェインライトが決断する番だ」と伝えている。

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