長崎県内 全世代ワクチン接種率 1回目5割超、2回目41% 22日時点

 長崎県は24日、新型コロナウイルスワクチンの22日時点の全世代接種状況を公表。1回目の接種率は52.2%で初めて5割を超え、2回目も41.7%に達した。県医療政策課は「市町の頑張りでここまで積み上げられている。県も大規模接種などで支えていきたい」とする。
 県が独自に市町に聞き取った集計によると、県全体で1回目約70万4500回、2回目約56万2800回。内閣府の集計によると、全国平均は22日時点で1回目44%台、2回目34%台。
 感染力が強いデルタ株への置き換えが全国的に進んでおり、集団免疫の獲得には85%程度が必要との専門家の指摘もある。同課の担当者は「供給量の減少で苦労している自治体もあるが、住民の理解をいただきながら推進していく」と話す。
 市町別では北松小値賀町が1回目80.7%、2回目79.2%でいずれも最高。次いで1回目は東彼東彼杵町72.3%、五島市65.6%、2回目は松浦市57.2%、五島市54.2%。65歳以上は1回目89.7%、2回目85.4%だった。
 県の集計は医療従事者を含んでいない。内閣府の集計(2日時点)によると、県内の医療従事者は1回目約8万回、2回目約7万1100回接種済み。県の22日時点の集計に加えると、全体の接種率は1回目が58%、2回目が46.9%。

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