中田翔が付けていたミスター・ファイターズ背番号「6」 しばらく空き番号か

日本ハム時代の中田翔

チームを代表する番号だけに気になるところだが…。今月20日に電撃トレードで巨人に移籍した中田の背番号を巡り、日本ハム関係者が頭を悩ませているという。中田の移籍により日本ハムの“顔”がつける「背番号6」が当面、空き番号となりそうだからだ。

日本ハムの同番号は1978年から85年まで在籍した柏原純一氏や、91年から17年間チームを支えた「ミスター・ファイターズ」こと田中幸雄氏ら、その時代のスラッガーが背負ってきた過去がある。その系譜をもとに2008年から中田が継承。以来14シーズンにわたり守り続けてきた。そんな重みのある番号だけに、できるだけ早く有望な後継者に「6」を託したいところだが「これが簡単じゃない」とチーム関係者は複雑な表情でこう漏らす。

「現有戦力を見る限り、その番号にふさわしい選手が見当たらないからです。今のところ最有力候補は3年目の野村ですが、やはり中田や過去の先輩方に比べるとこれからの選手。故障がちですし、今季も打率こそ3割前後と奮闘していますが、球団内にも『まだ早いのでは』という声が多いです」

存在感があり長打もあるとなれば、プロ4年目の清宮も候補に名前が挙がる。だが、当の本人は現在二軍暮らし。今季一度も一軍でプレーしていない。

「翔(中田)もプロ入り後3年間は二軍暮らしを含め不遇の時代を過ごした。そう考えれば野村や清宮にもチャンスはあるのですが、今回の翔の移籍は仲間への暴行がきっかけ。その背景を考えると野村も清宮も率先して『6』を受け入れない可能性すらあります。いくら『ミスター・ファイターズ』の番号とはいえ、現状ではイメージは悪いですからね」とは前出関係者。

本来は憧れの番号もいつの間にか後継者不在になりつつある日本ハムの「6」。当面、空いたままになってしまうのか。

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