日中戦争下の上海 最後の砦として倉庫に立てこもった兵士たちの実話描く 「エイト・ハンドレッド」予告

2020年の世界興行収入で1位となった中国映画「エイト・ハンドレッドー戦場の英雄たちー」の劇場公開日が11月12日に決まり、日本版の予告編が公開された。

公開された予告編では、1937年の日中戦争下の上海で、銃撃が飛び交う中で戦う兵士たちの姿が描かれる。一方で、橋の向こうの安全区域にいる市民や外国人たちが戦闘を見守り、天国と地獄のような対比が描かれている。そして、最後の砦として倉庫に立てこもる兵士たちの目的は「勝つこと」ではなく「守り抜くこと」で、「生き延びること」が最後の命令として下される。迫力の映像とともに、「1人でも生き残れば、名誉は失われない」というセリフなど、運命にもてあそばれる兵士たちの悲哀も描かれている。

「エイト・ハンドレッドー戦場の英雄たちー」は、1937年の日中戦争下の上海で、中国軍の守備隊が5日間の戦闘を繰り広げた「四行倉庫の戦い」として知られる実話を元にした作品。日本軍による総攻撃の中、防衛拠点を守り抜こうとする兵士たちの姿を描く。20万平米の土地に上海の街を実際のスケールで再現し、総製作費80億円を投じて製作された。出演は、中国版「世界の中心で、愛をさけぶ」で主役を務めたオウ・ハオ、「The Crossing ザ・クロッシング」のワン・チェンユエンのほか、日本軍司令官として中泉英雄が参加している。監督は「ロクさん」「愛しの母国」のグアン・フー。

【作品情報】
エイト・ハンドレッドー戦場の英雄たちー
2021年11月12日(金)池袋HUMAXシネマズ他、全国公開
配給:ハーク
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