東京五輪でメダルラッシュに沸いた卓球日本 3年後のパリ五輪の期待の星たちを一挙紹介

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東京五輪2020でメダルラッシュに沸いた卓球日本。その興奮さめやらぬ8月14日に放送された「卓球ジャパン!」では、早くも3年後のパリ五輪に向け、次世代の期待の星たちをDEEPに分析した。

まずは女子選手をピックアップ。最新(2021年31週)の世界ランキングを見ると、伊藤美誠(3位)、石川佳純(9位)、平野美宇(12位)、佐藤瞳(19位)、加藤美優(23位)、早田ひな(26位)、橋本帆乃香(40位)、芝田沙季(41位)、木原美悠(49位)、長崎美柚(56位)と、いずれ劣らぬ才能が目白押しだ。

「僕はもうパリは早田ひな推しで行こうと思ってます」となぜかMC武井壮が断言する早田ひなは、2019年度全日本選手権優勝。今年6月のアジア選手権日本代表選考合宿でも優勝し、今回の東京五輪にもリザーブとして参加した。

パワーよりはピッチの速さで勝負する日本選手が多い中にあって、早田の体格を生かしたパワフルな卓球は中国選手に近いとMC平野早矢香は語る。そうした選手がチームに加わることで相手にとってはより「怖さが出てくる」という。

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早田ひな 写真:長田洋平/アフロスポーツ

加えて平野早矢香が強調したのは、早田の今回のリザーブとしての経験だ。

「平野美宇選手もリオ五輪でリザーブで参加し、その悔しい思いを経験してその年のワールドカップと翌年のアジア選手権で優勝してますから、そういった意味で今回の早田選手の経験は大きいと思います」(平野早矢香)

次に平野が注目したのは佐藤瞳。

2019年ITTFグランドファイナルでは、リオ五輪金メダルの丁寧(中国)を破り、同年の世界卓球では橋本帆乃香との女子ダブルスで銅メダルを獲るなど、日本を代表するカットマンだ。

ただし、カットマンがチームに入った場合「カットと攻撃の変則ペアにするか、あるいはカットマンがシングルスに2回出るとかチーム編成は難しくなる」(平野早矢香)という点は課題として残る。

他にも、"ミユータ"とも呼ばれる逆チキータを駆使し、攻守ともに安定感のあるオールラウンダー、加藤美優も異彩を放っている。

2019年ITTFグランドファイナルの女子ダブルスで優勝した木原美悠、長崎美柚の"ダブルみゆう"コンビでさえ、こうしたメンバーの中ではパリ五輪に出場できるかどうかわからない厳しい争いだ。それだけ日本選手の層が厚いということだ。

一方の男子は、張本智和(4位)、丹羽孝希(16位)、水谷隼(20位)、宇田幸矢(38位)、神巧也(45位)、森薗政崇(48位)、吉村和弘(58位)、及川瑞基(65位)、吉村真晴(67位)、平野友樹(97位)、戸上隼輔(105位)という面々。

これらの選手の中で、平野が「グッと来てほしい」と名前を挙げたのが日本選手中4位につけている宇田幸矢20歳だ。宇田は2019年度全日本選手権優勝で、東京五輪にはリザーブとして参加している。

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宇田幸矢 Photo:Itaru Chiba

「宇田選手の強みは、サーブからのカウンター攻撃とチキータ。ブロックがないのかと思うほど振って行くところ。これに海外の試合でも勝っていける安定感が噛み合ってくると面白い」(平野)。

「日本版の樊振東(中国)に育ってほしい。見た目もちょっと似てるし」(武井)

しっかり振って行くということでは、ランキングは低いが戸上隼輔も目が離せない選手だ。アジア選手権代表選考合宿では水谷と対戦し、攻めの卓球で見事勝利した。

試合後に水谷は「若手では一番強い選手だと思う。他の日本選手に比べるとパワーがあるし、甘い球がない」と絶賛した。

上のリストには載っていないが、忘れてはならないのが14歳の松島輝空だ。

小学生の全国大会(ホープス、カブ、バンビ)で、張本智和に次ぐ6連覇を達成し、2019年度全日本選手権ジュニアの部では12歳で準優勝を果たした逸材だ。

「この世代では断トツの実力で、トップ選手にも勝ったりしている。しかし男子はこの年齢から体つきが変わるので、ここから大人の世界に入るときがもう一つの勝負だと思う」(平野)

アジア選手権代表選考合宿で、松島が宇田にストレート勝ちする場面が紹介されると、そのあまりの貫録に「どう?14歳」と武井に聞かれた森香澄アナウンサーも「いやー、同級生にこんな子いなかったですよね(笑)。中学2年生ですよね・・・こんな貫録」と舌を巻いた。

有望な若手が次々と登場する日本卓球界。

その秘密の一つが日本卓球協会による育成システムだ。番組では2019年に日本卓球協会が主催した7歳以下の選手を対象とした特別強化合宿の様子を紹介。

男女22名が参加したこの合宿では、実技だけではなく、歯磨き講習など将来を見据えた様々なプログラムを実施した。ウォーミングアップにはEXILEのTETSUYA氏が監修した、テンポの速いオリジナルのダンスも取り入れている。

「体格で劣る日本選手はピッチの速さで勝負しなくてはならないため、ピッチ185(毎分185回打球)をキーワードに育成していきたい」と宮崎義仁強化本部長は語る。

こうした長期の育成システムが、日本の卓球の底上げにつながっているのだろう。とはいえ、次のパリ五輪は3年後。短期での結果が求められる。今回の混合ダブルスに続いて中国超えが果たせるかどうか。今後もますます卓球日本から目が離せない。

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送