ビート・サイエンティストとの異名を持つマカヤ・マクレイヴン、ブルーノート・デビュー作リリース決定

米シカゴを拠点に活動するドラマーでありプロデューサーのマカヤ・マクレイヴンが、ブルーノート・レコードよりアルバム『ディサイファリング・ザ・メッセージ』を11月19日にリリースされることが決定。あわせて、同作から「フランクス・チューン」の先行配信がスタートした。

ビート・サイエンティストとの異名を持ち、サンプリング、リミックスを得意とし、ループの達人として知られている彼は、これまでジャズの世界で独自の道を切り開いてきた。

今回のアルバムもその延長線上にあり、ブルーノートの歴史を掘り下げ、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァー、クリフォード・ブラウン、デクスター・ゴードンらが産み落とした名曲をリミックス。新たな解釈を加えた。プロデュースだけでなく、ミックスもマクレイヴン自らが担当し、オリジナル音源の完全性を維持しつつ、彼らしいヒップホップを基調にしつつもアンビエントな広がりのある作品に仕上げた。

また、過去の音源をそのまま仕様するのではなく、ジョエル・ロス(ヴィブラフォン)、マーキス・ヒル(トランペット)、グレッグ・ワード(アルト・サックス)、マズ・ゴールド(ギター)、ジェフ・パーカー(ギター)、ユニウス・ポール(べース)、デショーン・ジョーンス(テナー・サックス&フルート)が参加し、新たにレコーディングを実施。プロデューサーとして多彩な音をまとめ上げた。

「フランクス・チューン」はもともとジャック・ウィルソンが1967年にリリースした『イースタリー・ウインズ』に収録されているハードパップ・チューン。今回のリミックスでは2ステップのダンスグルーヴに合わせて踊っている人々が想像できるかのような80年代のR&B風に蘇らせた。曲の冒頭と最後にはアート・ブレイキーの声が収められている。

今回のアルバムにおいてはそれぞれの楽曲にAKA(=別名)を付けていることも特徴的で、「フランクス・チューン」は「De'Jeff's Tune」と名付けられた。

本作に関してマクレイヴンは一つのライヴハウスで行われたショウのように連続したセットに聴こえるようアルバムを組み立てたという。イメージとしては、ビバップからハードバップへと移行うする時間軸のどこかに位置付けられているようで「若いミュージシャンがバンドを渡り歩くという、まるで通過儀礼のようなアイディアに触発され、ある時代に焦点を当てたいと思っていました。」と語っている。

■リリース情報

マカヤ・マクレイヴン

『ディサイファリング・ザ・メッセージ』

リリース日:2021年11月19日  

品番:UCCQ-1148

価格:2,860 (税込み) [SHM-CD]

視聴・購入などはこちら

© ユニバーサル ミュージック合同会社