日本語が通じるお店もたくさん!台湾の占い事情

台湾・高雄生まれ、来日7年目のローズさんは台湾で10年間劇団に参加し、ドラマを観ることが大好き。毎日、日本人の旦那さんと日台文化の違いを楽しく体験しています。そんなローズさんに台湾の占い事情について聞いてみました。

『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』より © 2020 牽猴子整合行銷股份有限公司 滿滿額娛樂股份有限公司 台灣大哥大股份有限公司

― この夏の台湾映画ラッシュのアンカーと言える『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』(以下、『恋の病』)を観に行きましたよ! とても面白かった!

ローズさん: 物語の展開がすごいよね! 私も面白くって何回も観てしまいました。あと、随所に台湾の日常風景が映っていて、台湾に帰ることができない今、とても懐かしい気持ちになりました。

― 台湾未経験の私でも、なんだかそれは感じました。特に印象に残ってるのはお寺や占いのシーン!

ローズさん:お寺と占い横丁のシーン、とても面白いよね! 何回観ても笑っちゃう(笑)。

― 占い横丁?

ローズさん:台湾には「占い横丁」と呼ばれる占い師が集まる場所が何カ所もあるんですよ。『恋の病』は行天宮の地下道の占い横丁で撮影をしたようです。そこは日本人観光客にも人気だから、日本語が通じるお店もたくさんあるらしい!

**― そういえば、占いのシーンで看板に日本人の名前が書いてあって不思議だったんです! 謎が解けました(笑)。
あと、主人公の2人がお寺でもらった御札を焼いて水に入れ、その水を飲んだり顔や服を拭いたのも実際にやることなんですか?

ローズさん**:そうなんです。私も子どものころに経験したことがありますよ! 符を使うのは道教なので、道教の神様を祀るお寺だったら提供してくれるところが多いです。

―  映画の中にお寺や占いが自然に登場していて、台湾では日常の中に溶け込んだ大切な文化なんだと思いました。

ローズさん:仰る通り、宗教信仰は台湾人が重視している文化であり、台湾の特色でもあると思います。別のシーンで男性主人公・ボーチンには「求神問卜」というセリフがありますが、「神様に祈ったり、占いをしたりする」という意味です。困難に遭った時、宗教や占いなど神秘的な力に頼る台湾人も多いんじゃないかと思います。だから映画でそのシーンを観てすごく親しみを感じ、思わず笑ってしまいました。

― 台湾に行けるようになったら、私も占い横丁に行ってみたいです!

ローズさん:ぜひ! このシーン以外にも『恋の病』では台湾らしいところがたくさん出てくるので、台湾に行けるようになるまで何度でも観てみてください!

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