【大相撲】白鵬が合同稽古に合流 若手にアドバイス送るも横審の〝苦言〟には触れず

隆の勝に稽古をつける白鵬

大相撲の横綱白鵬(36=宮城野)が25日、両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加した。相撲は取らず、柔軟やしこ、テッポウ、すり足などで汗を流し、ぶつかり稽古で幕内隆の勝(26=常盤山)、十両魁勝(26=浅香山)に胸を出した。

右ヒザの手術を受け、先場所で45回目の優勝を果たした横綱が稽古場に姿を見せた。この日は自身の調整はもちろん、幕内阿武咲(25=阿武松)らに熱心にアドバイスを送る場面もあり「活気があった? それは分からないね(笑い)」と話しつつ、充実の表情。右ヒザの状態は「日に日によりますね。良くなったり悪くなったり」とした上で「まだ番付発表前ですからね」と徐々に体を仕上げるつもりだ。

秋場所(9月12日初日、国技館)は「なんといっても新横綱がいるわけですからね」と、横綱に昇進した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に触れ「まあ、すごいなと。序二段からだもんね。新しいライバルというか、そういう力ができましたんでね。頑張りたいですね」と語った。

一方、先場所後の横綱審議員会(横審)の定例会合では白鵬の張り手やヒジ打ち、ガッツポーズなどに批判が集中。これを受けて報道陣から「横審の方から様々な意見があったが…」と向けられると、相撲協会広報部が「このあたりで大丈夫ですかね」と遮り、横綱は稽古場を後にした。

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