【東京パラリンピック】競泳・鈴木孝幸が銅メダル 成長続けるベテランがリオで味わった挫折「潮時だと思っていた」

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銅メダルの鈴木孝幸(ロイター)

これがベテランの意地だ。東京パラリンピック・競泳競技(25日、東京アクアティクスセンター)、男子50メートル平泳ぎ(SB3)決勝が行われ、5大会連続の大舞台となる鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)は、49秒32で3位に入り、銅メダルを獲得した。

最後の最後で粘り強さを見せた。大会前に「前半に速く行って、後半に耐えたい」と語っていた通り、決勝のレースでは積極的な泳ぎを披露。後半は後続に猛追されながらも、何とか逃げ切り「もう1回表彰台に戻りたかったので、ちょっとタイムは遅いが、銅メダルを取れてよかった」とホッとした表情を浮かべた。

前回のリオデジャネイロパラリンピックでは、メダル獲得を期待されたが、まさかのメダルなしに終わった。「メダルが取れなくなったら潮時だと思っていた」と引退の2文字が頭をかすめたこともある。それでも、練習に励む中で「改善点があるなって気付いた。体幹部分の強化やターンのテクニックを磨いた」。基礎から自分を見つめ直し、2大会ぶりのメダルにつなげた。

とはいえ、ここで満足するつもりはさらさらない。今大会の目標は「出場種目すべてでメダル」&「複数種目で金メダル」だ。26日以降も4種目に出場する予定となっているだけに「まだレースは続くので、気を引き締めてこれからもメダルを取れるように頑張りたい」。悔しさをバネに、飛躍を遂げたスイマーの戦いはまだ始まったばかりだ。